ホーム > 詩人の部屋 > 八朔の部屋 > 俯瞰

八朔の部屋


[14] 俯瞰
詩人:八朔 [投票][編集]

『俯瞰』

ぎし、ぎしと
部屋が揺れる

壁を叩くのは
きもちいい
壁が壊れないことを
知ってるから

天井が
青空を覆ってる
この暗さは
僕のせいじゃない

スピーカーが作る
ノイズと大声の世界
それは確かにそこに息づく
僕と関係のないところで

空の色が綺麗に変わることを
期待して僕は
笑ったり乾いたりしながら
髪を伸ばし続ける

2007/02/15 (Thu)

前頁] [八朔の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -