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八朔の部屋


[15] 壊れた世界
詩人:八朔 [投票][編集]

愛想笑いをしながら
目の前で話してる貴方を
何回も何回も殺してる

25歳には見えない虫が
僕の体内を這ってる

35歳にはくだらない悩みが
15歳の皮膚を突き破ってる

空の色を
疑うような純粋さを
安っぽい制服の下に隠した

早く気付いてくれないと
早く逃げてくれないと

僕は
あなたをくるぶしから髪の毛まで
かじって、咀嚼して
あなたをばらばらにして
僕の世界を
壊したくなってしまう

早く気付いてくれないと
早く、逃げてくれないと

手首から
汚れを掻き出して律したい
赤い虫を掻き出したいのに

センセイに怒られる
オカーサンに泣かれる
トモダチに馬鹿にされる

だから
見えない場所で
息を潜めているよ

世界は
とっくに歪んでしまったのに

2007/02/15 (Thu)

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