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八朔の部屋


[16] 狭窄
詩人:八朔 [投票][編集]

前髪が伸びて
前が見えないから
あなたのことを考えていられる

地団駄を踏んでいることは
わかっているのに
あなたの指が
私を離してくれない

ああ
一箇所でいいから
あなたを貰ってくればよかった
そうすれば
一生あなたを愛でながら
生きていけたのに

前髪を切る勇気もなく
私は今日もひたすら
パンクした自転車を漕ぎ続ける

2007/02/21 (Wed)

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