前髪が伸びて前が見えないからあなたのことを考えていられる地団駄を踏んでいることはわかっているのにあなたの指が私を離してくれないああ一箇所でいいからあなたを貰ってくればよかったそうすれば一生あなたを愛でながら生きていけたのに前髪を切る勇気もなく私は今日もひたすらパンクした自転車を漕ぎ続ける
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