詩人:夕凪 | [投票][得票][編集] |
生きてきた中で
見付け手放した
いくつもの
幸せの欠片を
今になって
大切にしたいとか
身勝手な後悔が
浮かんでは
消えた ‥
愛の意味など
知らないままに
愛を語ろうと
無闇に背伸びした
あの時の幼さが
恥ずかしげに
手を振り
遠のいて滲んだ ‥
今なら少しは
話せる気が
するんだよ ‥
どうしようもなく
泣ける喜びや
誰かの手を取る事で
越えられる傷みも
一人では
見えなかった
愛の温もり
ここまで
歩いてきた
道程がある
今だから
守るべきものを
守れる強さを
その答えを
手に出来たんだって
分かるんだ ‥
一人で
生きてきた
訳じゃなく
一人で
生きていける
訳でもなく
関わり合い
時に
傷付け合い
そうした中で
見付けたもの
気付けた思い
その全てを
胸に刻んで
糧にする ‥
誰にも
自分でさえ奪えない
今、感じる光
あの頃に
叶えられなかった
そんな願いも
いつの日か
許しながら
微笑みながら
振り返り
愛せる様に
遠い道の果て
本当の幸せに
辿り着く
その日まで
前を見据えて
生きていく ─‥
君と共に
愛と共に ─‥。