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番犬の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

モグラの顔なんざ知らないぜ

やつら太陽が嫌いなんだ

怯えて暮らしちまってる

地下世界に閉じこもって

泣いてしまう事もないけれど

笑い泣きする事もないぜ

喉が張り裂け血を吐くぐらいに

ちくしょうって叫んでみろよ

ピースメーカーを片手に

不誠実なLOVE AND PEACE AND UNITY

狂っちまった案内人に

ついてく無言のモグラども

ミサイルの数で豊さが分かるぜ

詰め込まれたプルトニウムとか

ゆっくり裏切りを続けていこうや

どうせ神様なんて信じちゃいないだろ

隣人を叩いて幸せになれるなら

いくらでもブチのめしてやるのさ

地下鉄やトンネルの奥深い場所で

注射針と白い粉が友達

干支を一巡りしたばかりの

女の子の腹は膨れてるんだが

やせ細って枯れ枝の天使さ

笑いごとじゃないぜモグラども

土を掘っては埋めるような労働で

毎日を過ごしちゃダメなのさ

ケーブルをつないで外界とリンク

ブラウン管から得た屁理屈で

この世界の真実が見えると思うなよ

ピースメーカーを奪って

弾丸全てを神様に返してやれ

その上で笑って吐き捨ててやるんだ

お前なんかいらないよってな

モグラの顔なんざ知らないぜ

穴ぐらから飛び出て挨拶しなよ

その分だけ天国は近くなるぜ

2006/11/12 (Sun)

[2] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

お前の面に泥を塗るのが好きなのさ

お前の左手の札束と

お前の右手の握手が嫌いだ

ブルジョワジーVSプロレタリアート

結局は支配権が欲しくてたまらない

ハイエナだって礼儀は知ってる

骨まで食って糞にするからな

ウジ虫だって涌くべき所を知ってるぜ

お前の立ち位置を変えてやりたい

グランドキャニオンの光景は

時代の流れの深さを刻んだ

人間の年輪はただの老化で

得たように見えて空っぽだった

今夜も戦車は民家を潰す

今日も地雷が自由を奪ってる

クルド人もロマ人もバスク人も

本当は他人の痛みに興味はない

自分たちの為だけに言葉を発してる

少しはハテナが浮かぶけれど

別にどうでもいいのさ

これは余裕がある奴の戯れ言だ

2006/09/19 (Tue)

[3] 無題
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なんにもなぁい なんにもなぁい

空っぽな次世代 空白の時代

悲劇と喜劇の 永遠の黄金比率

みんながみんな 腹を空かしてる

体じゃないよ 心の話さ

しょせん我が輩も その中の一人で

親指と人差し指で 布団をつまみながら

少しの睡眠 少しの慰め

闇が怖いから 目を閉じたけれど

次に見えたのは 自分の中の闇

じぃっと見つめる それは自分と同じ顔

最も深くどす黒い その瞳の奥には

なんにもなぁい なんにもなぁい

空っぽな次世代 空白の時代

少しだけ 泣いていいですか?

2006/11/12 (Sun)

[4] 無題
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静かなエルニーニョを

俺は感じている

本当さ

焼け付くんだ

君らも何かは感じている筈

ただ何も抵抗しないだけ

知ろうとしないだけ

無関係であればいいのだから

なあ教えてくれよ

月まで届く札束の山で

どれほどの物が買えるのか

どれほどの争いを起こせるのか

ほら

見ろよ

叫んでいるじゃないか

どこかの瓦礫の街の子供たちが

拳を握りしめて

脇に銃を抱え

何かに怒っている

その手は抱きしめることを知らない

何かを背負って生きることが

どれだけ幸福なことかも知らない

遠い場所だけじゃなく

すぐ側を見渡せば

似たり寄ったりの出来事ばかり

どんなに素晴らしい芸術家も

狡猾な政治家には勝てない

本当さ

知るがいい

人の命は石油と株券に劣り

ダイアモンドは体制を左右する

流れる雲の形の素晴らしさより

口座の0の数を賞賛する

無数の雨粒の恵みへの涙より

無数の銃弾の殺戮に溢れつつ

世界のカレンダーは止まらない

あの天使のような子供たちは

初めは祝福された筈だった

それがそのうち

神への恩返しの為に消えていく

削られ捲られ剥がれたソウル

ハリジャンもダリットもアヴァルナも

ガンジーは否定しなかった

置いてけぼりの貴族主義さ

何も

2006/11/12 (Sun)

[5] 無題
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奴を見つけたか

つけ狙え

奴はこっちを振り向かない

息を止め

近づき

一発で仕留めろ

躊躇うな

迷いは命取り

奴を仕留めれば

全ては手の中へ

沈黙はゴールド

雄弁はゴミ箱行き

ペンは鋼のナイフ

口先は災いの門だ

いいか

どんなに辛く

道は長くとも

そこはくぐるな

奴は甘くない

仕損じれば嘲笑われる

ただそれだけだ

正直に言うならば

お前がどうなろうと構わない

底に落ちるだけだ

世界は仕事を続ける

鳥は空を捨てないし

魚は海を見放さない

深い森は深いまま

地平線を越え大河は流れるだろう

去ってしまえば

奴は戻らない

まっすぐに進むだろう

お前自身はどうだ

まっすぐに進む覚悟はあるか

崖っぷちから

更に一歩踏み込む覚悟だ

今はまだいい

つけ狙え

奴はこっちを振り向かない

息を止め

近づき

一発で仕留めろ

しかしいいか

勘違いするな

全ての話はそれから始まるんだ

2006/11/12 (Sun)

[6] 無題
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汗水垂らしてかき集めて

豪華に身の回りを固めても

結局はなくす物だろう

だから

どれもこれもいらない

と吐き台詞

だけども実はその裏

本当の本当は

全てを欲しがる俺

矛盾と苦痛のループ

弱さそのもの

口先と本音は向き合わない

ゼロからゼロへの回帰線

上がり調子な今でさえ

落ち込むまでの過程にしかすぎない

その逆もまた然り

しかし基本はゼロからの話

裸のままの俺

気まぐれで生まれ落ちた

偶然の訪問者

ただそれだけ

暫くはここにいるさ

帰る時はなにも持っていかないが

なにも残りはしない

なくす物は無いのと同じ

だから

どれもこれもいらない

だけども実はその裏

本当の本当は

全てを欲しがる俺

矛盾してるだろ

俺だって痛いのさ

だからこれ以上は聞くな

今は過程だって言っただろ

2006/11/12 (Sun)

[7] 無題
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やっぱり詩は縦書きがいいな

横書きはやっぱりバテレン文化だ

2006/11/12 (Sun)

[8] 無題
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 エ 四 け 偶 透 永
 | 十 た 然 明 久
 テ 数 た と に 凍
 ル 億 ま 必 近 土
 の 年 し 然 い に
 濁 の い と 青 埋
 々 砂 因 が さ も
 し 埃 果 手 を れ
 い と 率 を も た
 波 塵 の つ っ 銀
 間 を 物 な た 河
 を 蓄 音 ぎ 氷 の
 漂 積 の 合 霧 結
 い し 流 わ の 晶
 な つ 動 せ よ
 が つ 体 た う
 ら あ が   な
   る
   最
   中



 一 そ 人 か か イ
 個 れ 間 つ よ ン
 の は 存 強 わ フ
 ク 時 在 靭 い レ
 ォ 空 は で 時 |
 | 系 証 し 空 シ
 ク 列 明 な の ョ
 の 上 さ や 震 ン
 ス の れ か え 理
 ピ 遥 る な と 論
 ン か の 奇 歪 で
 の 遠 で 跡 み 明
 数 く し の の か
 字 の ょ 現 頂 さ
 を 一 う 象 点 れ
 計 点 が そ と る
 る で   の
 が の   も
 ご で   の
 と き   と
 き 事   し
 不 で   て
 可 あ   
 思 り
 議
 な
 の
 で
 す
 
 

2006/11/12 (Sun)

[9] 無題
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この丸みを帯びた細いボールペンは

宇宙線の波間に散らばった

星間の距離を描くために在るのではなく

偉大なるアルキメデスやソクラテスの

その哲学を描くために在るのでもない

この地上のどこにでも在るような

廃材や店舗や土埃の隙間の

一枚の草の葉を描くために在るのだ

風に吹かれては寒そうに震える

その一枚の草の葉を描くためだけに

2006/10/12 (Thu)

[10] 無題
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たとえばの話

100個ほどの笹の舟を編んで

近所の川に浮かべるんだ

大きさはなるべく同じで頼む

舟主として蟻を一匹乗せよう

現実的には蟻はすぐに逃げるので

これは不可能な誘いなのだが

これはたとえばの話であるから

あまり気にせずに想像してほしい

笹の舟たちは同時に放ってくれ

そうだ

遅れやフライングがないように

慎重かつ平等なスタートでいこう

川面が光の粒子を反射

高い所から低い所へ

水が落ちる透明な音だけが響く

笹の舟たちはゆっくりと動く

蟻はじっと前を見つめてる

何艘かの舟は転覆し始めたが

上手く流れに乗った舟は止まらない

だが

その数は絶対的に少ないのだ

99個の笹の舟は川底に沈み

最後の最後に残った一つの舟の

小さな主は何を思うだろう

運命に選ばれた幸運を喜ぶのか

誰もいなくなった孤独さを嘆くのか

人間はどうだろうか

俺は…そうだな…

おそらく後者だ

2006/10/22 (Sun)
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