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番犬の部屋


[54] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

君はね
そのか細い首の
小さな喉から
とびきり優しい声を
慰めの言葉を
心の叫びを
君が知る人の中で
最も悩める
そして愛すべき人へ届けなさい
彼(彼女でもあるだろうか)の肩は
おそらくは今も
襲い来る寒さに怯え
震えているだろうから
君は目を背けずに
まっすぐまっすぐ
どのような力にも
決して曲がらぬ
強い想いを届けなさい

君は恐れてはならない
君は声を発さなければならないよ

2006/12/29 (Fri)

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