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番犬の部屋


[72] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

お前は笑っている

近づく最後の時間

お前は笑っている

とてもしあわせそうに

外は降り積もった雪の世界

子ども達が作ったゆきだるま

そいつも笑顔のはずなのに

とても悲しく見えるんだ

灰色の空の下

寒さの中でしか生きられない

俺たちもそうだった

寒さの中で生きていた

寄り添い合って寒さをごまかしてた

お前に温かな陽があたる頃

そいつはあとかたもなく

消えてなくなるんだぜ

残るのは小さな水たまり

お前に温かな陽があたる頃

俺も消えてしまうのだろう

お前は笑っている

近づく最後の時間

お前は笑っている

とてもしあわせそうに



最初から分かっていたよ

2007/03/01 (Thu)

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