詩人:umi | [投票][編集] |
雨が降るバス停で
制服姿の君を見た
わずかに首をかしげ
空を見ていたね
混合った駅のホームで、スーツ姿の君を見た
向いのホームに立つ友達に
手を振っていたね
公園の前で
着物姿の君を見た
結い上げた髪を気にして添えた手が美しかったよ
教会の扉の前で
白いドレスの君を見た
とびっきりの笑顔で
見つめる先には愛する人
季節は変わり時が過ぎても僕の気持ちは1ミリも変わらなかったよ
声を掛ける勇気も無くて友達にもなれなかったけど
君が泣いてならいいんだ君が幸せならいいんだ
3年前の初恋は
静かに静かに幕を引く…
心から
カラン…と音がした気がした。
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夢を見ました。
父と母、それに私
お昼ご飯に卵焼きを焼いてる母と
何故か赤ちゃんを抱っこしてあやしてる父
私はそれを見ながら笑っている
でも…誰の赤ちゃんかと考えてもいた
音の無い世界
だけど陽射しが暖かくて皆が幸せそうで…
眼が覚めたら
優しい気持ちになれた
素直な気持ちになれた
元気だろうか
もうしばらく逢って無い両親
眼が覚める直前に
「帰ってこんね」
と聞こえた気がした
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一か月後があるのか分からないでしょ?
一週間後があるか分からないでしょ?
ましてや明日が無事に終わるなんて誰にも分からない
だから私は言うの
今の気持ちを偽らずに
後悔が少しで済む様に
貴方が好きだと
四六時中。
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女は…
人を愛したら
失わぬ様に懸命になる
男は…
それが当たり前の様に感じ、失くしてから気付く。どれほど愛されていたかを
男と女は
遠い昔し、一つの体に二つの心
愛しあう事が出来る様に神様が2人に分け
情熱を女とし
冷静を男とした
女は燃え尽きる様に恋をする
男は穏やかな恋を望む
細胞のひとつひとつを共有していたあの頃
男と女に別れなどなかった
女は涙を流す特権を
男は弁解しない特権を
神様が与え
永遠を生きるものとした
そして…
それは今も引き継がれている哀しい性(さが)
男と女は違う生き物…
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あの人は
白い詰め襟が似合っててね
笑うと眼が細くなるんだよ。
好きですなんて
自分の気持ちを言うこともなく
私に一輪の花と
握手の温もりだけ残し
逝っちゃったんだよ…
戦争っていやだねぇ
ばぁちゃんは
泣いてる私に
優しく話してくれた。
じぃちゃんは生きている。
ばぁちゃんの話し
一生忘れない
初恋の話し…
私の背中を押してくれた。
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絞り出す様に
呻いて
涙が
流れるのは幸せなんだ
きりきりと歯ぎしりする程
諦める事をするのだから
あんたに幸せになって
貰いたくない
あたし…
そんなにいい奴じゃない
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時間が薬と解っている
どれだけの
時間を耐えればいいのか解らない
憎しみや哀しみを
通り過ぎれば
虚無
虚脱
呼吸さえ止まりそう
諦めがなかなか出来ない私は愚か者
彼を愛する前に戻りたい恋する女のままでいたかった
今日をどうやって生きよう……
今日さえも見えない
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自分を取り戻したいと
あの街を離れた
子供達はうなずいて手を振ってくれた。
そして1人歩き始めた道は
空回りしながらも少しずつ進み2年の月日が過ぎた
その間にはチビは10cmも身長が伸びて
足も早くなったらしい。
いつも「大丈夫だよ」と笑ってくれる。
だからお母さんは泣かない。
泣いたらチビの我慢の意味がなくなる。
よし!今日も頑張ろう
子供達が分けてくれた
少しずつの勇気と優しさを力にして。
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僕は「続く」と思っていたのに
貴方は何故「終り」を悟っていたのだろう
抱き締めた腕の中で
泣いてる理由が解らなかった。
僕はいつから
道化者だったのだろう…