詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
夜な夜な自分に似た人を
求めて街を徘徊していた
本当はそんな奴がいるこ
とさえ、信じてはいなか
ったし、もし、いたとし
ても、そんな奴と友だち
になどなりたくなかった
ぐるりと交わりたい時だ
け、みんなと同じになり
たがり、集団の中では、
誰とも違う自分でありた
かった
そんな得手勝手なサルか
ら人間らしくなれたのは
自分の限界を知って大人
になってからだ
夢を無くした代わりに、
現実を手に入れた
住む場所があり、食べる
物と着る物がある。困っ
た時、手を貸してくれる
友だちがいて、自分だけ
を見ていてくれる大切な
人もいる。手に入りそう
にないものは最初から欲
しがらないから結局手に
入らないものは何もない
これで、幸せではないと
したら、この世界に幸せ
な人間など一人もいる筈
がない
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
生き物は元来
自己中に作られてる
でなければ生き残れない
人はなまじ賢いから
利他と利己のジレンマに
苦しめられる
暴走しないように
古い脳を新しい脳が
諌める
常に葛藤があるのは
人間の宿命なのかも
知れない
僕は君を守るためなら
死ねると思う
だけど、
それが自分より君を愛し
ている証明にはならない
僕は水と光がなければ
枯れてしまう花だ
だから、
君の存在しない世界に
ひとりで長居することを
一秒たりとも望まない
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
ホントは
好きなくせに
甘いの嫌いなフリ。
…だって男だし。
ホントは
繋ぎたい手を
ポッケに突っ込み
…だけど男だし。
何気に車道側歩いて
君を守ってるつもり。
僕のコートの袖
軽くつまんで
君がついて来る。
忘年会の帰り
ピュウピュウ
北風に吹かれて
ヒュウヒュウ
皆に冷やかされ
ホントは
嬉しいんだ、
こういうの。
あっつ熱の
コーヒーふたつね。
アーモンド・
チョコデート風味で。
以上。
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
わざと離れて
また近づいて
3度か5度のハーモニー
ふたりの音が和む
重なり合って
離れないで
このままのユニゾン
ふたり同じ音奏で
終止符まで
永遠のユニゾン
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
愛しさのあまり
食べちゃいたい…
唇でカプッて挟んで
彼女の鼻を軽く
噛んでしまう。
子犬みたいと
笑われるけど
戯れつきたいんだ。
たぶん、
シッポがあったら
テンポの早い
メトロノームみたいに
激しく振ってる、
千切れるくらいに。
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
きみは
何かあると直ぐに
『あなたは
間違っている』と
ぼくに言う。
確かに、きみは
いつだって正しい。
でも、常に
間違ってばっかの
ぼくが言うんだから
それも間違ってるかも
しんない。
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
最初はパーね?
ジャンケン…
…あ!
ん?
握手だよね?
きみの手、
ちっちゃくて
かあーいんだもん。
……。
あ、
手だけじゃないよ、
可愛いの。
ありがとう。
もういい?
手離しても?
あ、ごめん。
まだいい?
手繋いでても?
…(苦笑)
だって、
落ち着くんだ、
こうやってると。
あたし
ドキドキする…
詩人:秋庭 朔 | [投票][編集] |
もう上手く
いってないのに、
クリスマスを
シングルで過ごすのが
イヤだからって、
無理矢理に
別れを先送りしている
末期的恋愛カップルって
…切なすぎる(泣
でも、聖夜を一人で
過ごしたくないがために
剃髪し、尼寺へ行こうと
企んでいるぼくは、
ギガ切ない(号泣