詩人:さきネコ | [投票][編集] |
水晶のイヤリング揺らして
君は月夜の空を見上げた
プラスチックで作ったニセモノ
両手いっぱいに抱えて
現実にはほど遠い
たくさんのきらきらした幻の中で
僕は何を願ったのか
もう忘れてしまったけど
君の声が不意に
心の中 再生されて
その一枚の想い出に
ありがとうの言葉 貼りつけて
ひっくり返したら
それも表だった
両面印刷なら
失敗もないのかな
透明な欠片を
湖に落として
君は祈りをささげる
どうして
純白の翼は
穢れを知らぬの?
それとも君が
守っているの?
乱れた画面の向こうに
君の涙を見た気がした
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青い空を映した欠片があった
真っ暗闇でも自ら光を放ち
美しいくらい艶やかな断片と
声にならない悲哀を残して
未来も過去もわからずに
ただ君に出逢えたことだけが
僕の歩む理由になった
どこかで探していたんだ 愛を
真正面からの言葉のぶつけあい
背後で窓の割れる音が聞こえた
鋭い空気が 僕の体を貫く
いつから ここにこうして立っているのだろう
それさえも
忘れてしまいたくなったんだ
壊してしまいたくないんだよ
せっかく手に入れた世界を
君の声が心の奥で反響して
その笑顔を思い出したくてたまらないんだ
ガラスの儚い一片
握りしめたら
小さな痛みが 僕を慰めた
お願い
あの空をもう一度
僕に見せて
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ぬけおちたおとを、あいそうとした。
ひとすじのひこうきぐもが、ぼくをなぐさめる。
誰かに認めてほしいんだ
空っぽな世界の片隅で
掌に握った一個の飴を
ただ大切に持って待っていた
思えば生まれたときからついていた
僕の腕を縛る銀の鎖
最初は嫌だったけど取れないから
もうこの鎖は僕の宝物
誰も知らない世界に独り
誰も気づかない僕が一人
相槌の練習ばかりして
自分の心さえも忘れていった
「大好き」っていうための口の使い方を
僕は今まで知らなかったから
「ごめんね」ということさえも懐かしく
「当たり前」の言葉に首を傾げた
コピー用紙を裏返せば 真っ白な明日が現れるけど
インク混じりの遠い空は 僕を求めてはいないから
硝子を叩き割って
・・見えるかな?
破片の中に 七色の響きが
ねぇ 聞こえる 永遠の平和を咲かす唄は
風が運んでく 君に届くように
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前が見えない?当たり前だよ 目を閉じてちゃ
陽はもう昇っているのに どうしてそんなに眠たそうなの?
一日の始まりっていうのはね その瞬間を教えてはくれないんだ
大切なのは「今」って決めて 走り出す決意だよ
甘い光が 空から降り注ぐ
けれど そればかり眺めてないで
変わらず強くある その地面の上で
僕はどこへ向かうのか それを考えよう
風が駆けだす
時が走り出す
全てがそうして
前へ進んでく
何かを目指して
何かを掴もうとして
どんな色の光が欲しい?
それがもう 瞼の裏に浮かぶなら
君は飛び出せる
その薄暗い箱の中から
途中まで一緒に行こう?
せっかくこうして出会えたんだから
ゴールはきっと違うだろうけど
あそこまでは同じだから ね?
君は大丈夫
僕は大丈夫
理由なんてないけど
答えはきっとあるはずだから
空はきっと答えてくれる
僕らがずっと 熱い思いを捨てなければ
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蒼い雪 月に急かされて兎は
この町の終わりに続く ひとつの道を 駆ける
気づかないうちに 夜の風は響かせる
遠い日の古びた記憶を
眠れない夜は 語り聞かせて
あの日失った光の眩さを
胸に広がる孤独を
たしなめる黒猫よ
世界の真ん中 浮き彫りになった真実
白く縁取られた もっともらしい嘘を
洗い流す 冷たい川の水で
7days again 指先に灯る炎
蒼い雪 私は今何処で何を感じるの?
終わりさえも見えない 道に迷い 幼い色の砂
信じられるの もしかしたら今日という日だけは
一番近くにいるから この時の粒は
重なり溶け合い一つになる
私のいる世界は 確かな星
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アスファルトに咲いた花火の閃光
月明かりに溶けていった雪のなごり
目標を見失ったツバメの憂い
煮詰めて作った とろりと甘い記憶
過去を塞ぎ
未来を案ずる
その山も海も越えて
なお その地は見えず
許しの刻印を求めて 旅人はただ その道を真っ直ぐに
足跡を深く刻み込みながら 目指した 一心に
水晶の指輪は語る 物語の真の意味を
信じれば 仮面を取った 世界の笑みが見える
たとえ話を 裏返して受け取った
小石を積み上げて 空に手の届く塔を創ろう
こぼした涙を 器に封じ込めて
時を待つほど 苦しむことはない
2、3ページめくって
全てが解るなら 変わるなら
扉を叩く
それがたとえ ガラス細工の如く脆くとも
危うい明日への橋が
この思いを掻き立てる
Advantage
恋する刃(やいば)
凍りつく刃(やいば)
〔壊れかけの宝箱〕
漆黒の蝶の瞳に 夢をみた
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正反対に伸びていった2つの糸
ふとした瞬間に そっと交わる
もう二度と見ることはないと思っていた
あの景色が今 遠い窓の外に広がる
世界は丸くて青い
そんな風に簡単に表すけど
確かに背を向けて走り出した
2つの色は 今 重なる
運命なき跡
手にしたのは 自由・・?
風船にくくりつけた 未来の自分への手紙
この空を使って 時間軸を飛び出す
まだ決心がつかず 崖っぷちで
翼を持て余す どうしてそこでDIVEできない?
世界は変化を繰り返す
その根本は 不変だと信じて
見つけたと思った真実は この両手から
そっと飛び立った 少年の頃の僕のように
記憶を失くせば
きっと変われてた ・・ってホント?
正反対に伸びていった2つの糸
ふとした瞬間に そっと交わる
繋がる心の珠
確かに背を向けて走り出した
2つの色は 今 重なる
嘘じゃないよ
想いは届く
信じていいんだよ
また始まることを
終わりなんてないことを
目指す先 確かに光は在るから
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調節のきかなくなったマシンは
目標の未来を見失う
ガラスの馬は天をかけて
願いの欠片を渡る
余計だと思う感情こそ
大切だったりもする
ありきたりとけなした言葉が
この胸の中 新しい意味を持つかもしれないから
永遠に 永遠に 続くのでしょう?
懇々と流れ落ちる 水の如く
蘇りはしないと そう囁くのなら
それを証明して
時の間から紡いだ真実
一粒の嘘も含まれない
手を伸ばして初めて感じた
青々とした空の温かさ
そうして 扉は開く
無関係なものをはじいた先
永遠に 永遠に 叶うのでしょう?
燦々と眩く輝く 陽の如く
ただのマヤカシと そう言い切るのならば
それを証明して
けれどもし それが本当に正しいことならば
お願い
私に特別を見せて
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ねぇ?この扉の向こうに
ホントウがあるのなら
少しくらい冷たい風が舞っていても
見てみたいと思うんだ
星の欠片 惜しげもなく降る
宇宙の中のたった一枚に
遠い昔 誰かが「夜空」と名付けて
こうして眺めるようになったんだろうな
ふと顔を上げると
花びらがどこかへ向かっていた
その来たほうに目を向けると
そこには満開の桜があった
穢れを知らない色
淡く光を放つ花
疑ったことはなかったけど
そのとき初めて
信じたんだ
青の光 指先で刻み込んだメッセージ
明日 明後日 ・・もし、まだ残っていたら
きっと誰かに 伝わるんだろう
そう「信じて」・・・
遠い未来
名前も知らない誰かに
祝福の花をたむける
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夏が過ぎていく
時の流れと共に
君といた思い出とさえも
離れ離れになってしまうのかな・・?
眠る前に ふと思い出すのは
君の笑う顔 あの日言った言葉
きっと 僕はずっと覚えてる
聞こえなくなった 君の唄
たまに そのメロディーを街で聴く
空を見上げながら 隣
どこまでもこの時が続いたらいいなって
真夏の後 切なく夕日が沈んでいく
それを眺めながら 僕らはそっと手を重ねた
忘れたりなんかしないよ
夏が過ぎていく
時の流れと共に
君といた思い出だけ
僕の胸の中で今も眩しく
道を照らすよ
未来 きっといつか
道は交わる
また会おう