詩人:山鳩 | [投票][編集] |
なよらかな旋律が
木立に響き渡り
君の言葉が
その調べに溶け合う
夢うつつ・・・
たまゆら君の笑顔が
木漏れ日に眩くうかぶ
もう君はここには居ない
唯握り締めるは
一対のパールのピアス
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
君からの大切な言葉
今もこころの奥に秘めている
そのやさしさはブルー・サルビアに似て
初秋の日差しの中に咲き乱れ
私の寂しさをを包んでしまう
なのに突然こころを閉ざして
去っていったこの場所に
目に映るのは君の影だけ
君のつぶやき ため息
もう一度少しだけ聞かせて
こころの情景を映し出す
失恋の花ブルー・サルビア
見えない君のこころ
それを知る術はここに・・・
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
諦めかけていた私の前に
忘れかけていた君の姿
永い傷心の日々が
波打ち際の砂のように
遠い記憶を薄れさていた
懐かしい君の声君の匂い
偶然の再会に
再びこころがさざめく
振り返り
さよならの手を振る
君のその薬指には
まばゆく煌く倖せのリング
大いなる時の波は
寄せては返し
不思議なほどに私を
従容のこころに浸らせる
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
くろーばー
そのはなをみれば
きもちがやすらぐ
ふたりでさがした
しゃがんでさがした
よつばのくろーばー
みつけたら
しあわせになれる
くろーばー
そのはなをみれば
わたしのこころも
しあわせになれる
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
長く遠く白く
水平線へと棚引く
紺碧の海原 白い泡沫
もう港は遥か遠くに
永く遠く白く
私は時折後ろを振り返る
蹉跌の日々を重ね
哀別のあの日は遥遠くに
私はこの海原に航跡を残しながら
ようやく君のすべてを
その中に捨ててしまうだろう
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
You make me feel brand new
I sing this song for you 〜
ラジオから切なく流れる懐かしい旋律
あの誓い一縷の望みとし模索の日々に暮れる
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
あの日が遠のき想い出に変わり果てても
私のこころはあの日のまま
永遠に変わらぬ君への想いこの歌にこめて
私は歌う 君が倖せであることを
私は祈る 君が倖せであることを
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「私がかつて愛したあの人
いや今もずっと愛して続けている人
もう私のこころの一部となり
死ぬまで消し去ることはないだろう・・・」
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
深い暗闇の海底に
ゆっくりと沈んでゆくように
遠い記憶の扉を開いてゆく
うつむく君は
左手の薬指にさしたリングを指さし
すこし目障りなのと言いたげに
顔を曇らせた
夜更けの街並み
街灯の光は湿って白く濁っている
途切れてしまった会話を
どうにか繕いつつ・・
僕は夢を見た
無声映画の一場面のように
切なさと懐かしさが入り混じり
あと少しだけ
消えずにここに居て
目覚めた後に残る君の余韻
忘れてしまっていたはずが
まだこころの何処かに潜む
愛の残り火
ため息とともに
ねじれた夜がまた明けてゆく
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
やはり僕はあの丘に帰ってゆく
陽に暖められた芝生の匂い
大いなる海原から吹いてくる
風の中には歌がある
まだ僕のこころの中に
偏在する六月の想い出
決して唯一の人生を
浪費したわけじゃない
君の幼い期待は南風
ただ若かっただけじゃない
それがおのずと生まれいずるもの
悦びと哀しみのこの丘に吹く風に
君のもう大人びた横顔は
不幸の美しさを知っているようだ
詩人:山鳩 | [投票][編集] |
約束は秋の空に消えていった
空の青さはこんなにも綺麗なのに
約束は秋の空に消えていった
あんなにも高く澄んでるのに
君は塞ぎ込んで
ずっと沈黙を守り続ける
こんなにも透き通った空気を吸い
地平線に沈む夕陽は
果実のように赤く熟れて
冷たい頬を染めるのに
話しかけようとしても
瞳に映る見知らぬ熱い素描
ジェラシーを隠し切れない
僕は一気に
君のこころの深みに下りてゆきたい
あの夜の小指の感触を
忘れるために