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山鳩の部屋


[61] 彼女のほほえみ
詩人:山鳩 [投票][編集]

君の前では

素直に笑顔ができない

なぜか身構えてしまって


それが理想?なんて

君はすぐ口にするけど

理想主義で潔癖で

血液型からは想像できないほど

整理整頓された財布のなか身

僕の言葉の語尾が直ぐに気にかかる


茜色に染まる街並みに

スーツ姿の君は

さっそうとヒールの靴音立てて歩く

地下鉄の駅の入り口で

じゃあねの手を振れば

その自信に満ちたほほえみに

僕のこころのどこかに

寂しさを残してゆく


もう秋ゆく街

通り過ぎる人ごみにまぎれて

背中丸めてポケットのチケット

探してる

2007/10/26 (Fri)

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