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山鳩の部屋


[88] 辿りつきたいあの場所へ
詩人:山鳩 [投票][編集]

僕のからだのなかに

流れる君の記憶は

明けがたの夢のなかに現れた


悲しみの瞳は

あの海の碧さのままで

透き通る涙を指先でぬぐう


今夜も夢のなかで出会うかもしれない

何度も何度も

君はふり返り手を振るいつまでも


こころに深く刻み込む

この情景を

もう二度と創れないこの世界だから


君の名を呼ぶこと

それは微かなカタルシス


僕は辿りつきたいあの場所に

月の光を浴びながら

海を見つめていたあの場所に

2007/12/09 (Sun)

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