詩人:綾 | [投票][編集] |
星が瞬く夜に永遠の愛を誓う
数えきれないほどの想いの中から
素敵なページを探しにいこう
二人の願いを乗せて
ゆっくりと幸せが降りてくる
涙の跡をたどった先にも
笑顔の花は咲いている
あなたと私が生きてきた道に
あなたと私で生きていく道に
灯りがともり優しく揺れる
その明かりを頼りに
物語の続きを共にしるしていこう
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何度も背中に投げた透明な声
気付かれぬまま足元に
転がって戻ってくる
また拾って持て余す
臆病くせがついた私
君の影を踏んでも
なおさら遠く感じる
今日はそんな私の卒業日
染まりすぎたおれんじの手紙
はじめて声にして君に伝える
何年分ある気持ちも
言葉にすると手のひら分
短くて単純で
だけど言えなかった言葉
君がどんな答えを投げ返しても
ありがとうと受け入れるよ
泣いても笑っても
背伸びしてまとった香りは
夕暮れの風に混じって桜色
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君が僕の癖をまねる
そんなんじゃないよと言い返す
けどちょっと似てるかな
外では猫を被ってる君だけど
僕の前では子どものよう
笑ったり泣いたり忙しいね
そんな君を追いかけるのも
嫌いじゃないから好きだよ
僕も君の癖をまねる
そんなんじゃないよと膨れてる
けどちょっと似てるだろ
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ボクとキミはひとりとひとり
これまで重ねてきた時間が
ふたりをつないでいるだけ
嘘はつきたくないけど
本当もどこにあるんだろう
消えそうな月だけど明るくて
また言い訳の旅に出る
キミだって気付いてるだろう
待ってるボクはずるいだろう
ふたりの物語は幸せから
はじまっていたんだ
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空を飛んだ私
君にバイバイ
もう慣れたことさ
雲の上でも泣かないさ
橙が青に飲まれていく美しさ
独り占めしてしまったんだ
空を飛んだ私
君にバイバイ
もう慣れたことさ
次は同じ場所に帰るさ
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月が明るく照らすから
もう少しだけ話そうよ
右ポケットの幸福は
37℃くらいの温かさ
君からこぼれる言葉は
ミルクティのような甘さで
疲れた心を溶かしていく
僕はどれくらい君の想いに
気付いているんだろう
不安も寂しさも悩みも
預かる準備はしてあるから
その笑顔をたくさん見せて
君が思うよりも
僕は君のことが好きだと思うんだ
月が優しく照らすから
もう少しだけ話そうよ
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右手と左手を重ねて
同じ時を少しだけ歩いた
好きだと言ってみたり
嫌いだと言ってみせたり
繰り返し白黒めくっては
君の愛を少しだけ知った
面倒くさいと思っても
ずるいと分かっていても
ほらまた君に会いたくなる
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空の色が刻々と滲むたび
どうしようもなく
あなたに逢いたくなる
時の移ろいに抵抗するように
私はまだここに残っていたの
もう少しだけ許して欲しい
この景色の中にいることを
あなたを探してしまうことを
言葉にするよりもはやく
私の中に巡る想い
持て余してはこぼれていく
あなたの面影が足元で揺れている
夕風がさらう花びらは
どこに消えていくのだろう
もう届かないと知っていても
あなたに問いたくなるの
元気でいますか
笑っていますか
今、私が願えることは
あなたが幸せであることです
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夕焼け色に包まれて
優しい時間になりました
子どもの声がこだまして
柔らかい空になりました
ゆるい坂道の途中で
おいしいカレーの匂い
みんな帰る場所に帰っていく
今日も明日も明後日も