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綾の部屋  〜 新着順表示 〜


[33] 月色ファンタジィ
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薄手のカーディガンを
パジャマの上から羽織り
ベランダで見る澄んだ月

ただ眺めるつもりが
あたしを振り返ったり
阿呆な妄想に走ったり
夜の魔力に負けていく

伸ばすと決めたのに
切ってしまった髪が
頬にかかり好い香り
未練なく好きになれる

にゃあお

闇に隠れて鳴いた猫
きっと格好いい黒猫
金色の目をした黒猫

にゃあお

甘ったれた猫撫で声で
月におねだりする
あたしだって
女の子したいの

2006/11/17 (Fri)

[32] ふわふわ ぽろん
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ひとり空を見上げ
澄んだ星空に冬を思う

まっ白い羽根が優しくて
泣き顔をかくした失恋日

強がりな私も
悲しい涙の音も
飲み込んでいく

こんな寒い季節も
私はきっと好きになる

春の私がふりむく頃には

2006/11/15 (Wed)

[31] フルムーン
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空が甘くて
ほろほろ泣いた

言いそびれた
愛してる

月が満ちるとき
もう一度
逢いにいくから

2006/11/01 (Wed)

[30] 暮らし
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坂道のぼって
今日も暮らしに帰る
同じ色に町は染まるよ

ゆるる るる
君は待っているかな

外れた天気予報
お持ち帰りの傘

夕ご飯の匂いに
なんだか安心したりして

君は喜んでくれるかな
お土産の苺ショートケーキ

ただいま
雨ふらなかったね

2006/09/22 (Fri)

[29] 海静の夜に
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穏やかな海と
月明かりの下で
君を見つけた

密やかな時を握る夜は
優しい太陽に出会う


名前を呼ぶよ


悲しみを包んだら
潮風に紛れて愛しくなる


名前を呼んで


側にいたいから
強くても弱くても


ありのまま重なると
言葉のない声が打ち寄せる

2006/09/07 (Thu)

[28] 季夏
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透きとおる風に
月夜の鳴き虫が触れる

さよならの恋のように
落夏地点を感知して
ふっと寂しくなった

夏の盛りが閉じてゆく

日焼けした肌に
過ぎた暑さを残して

2006/08/22 (Tue)

[27] 夕焼けレトロ
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西日さして
傾いてく空

胸が焼けそうな切なさに
昔の話をこぼして
笑いで繋いでみる

きれいだから
つかまえきれない
そんなとこも好きよ

あなたのこと聞かせて
懐かしく染まった声は
まだ熱を含んでいるの
そんなときも好きよ

2006/08/13 (Sun)

[26] はじまりの夏
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呼吸を覚えた私は
雨の明けた夏空を泳ぐ

しなやかに再生して
きらきら満ちる光を
指先で揺らしてみる

そうしてみると
波の模様が目映くて
漲る力を実感する

さよなら涙
もう大丈夫
また笑うよ
まだ笑うよ

2006/08/02 (Wed)

[25] 恋愛通行
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私の思いはまっすぐで

君はあの子にまっすぐで

一方通行を切なく走る

片思いの気持ちだけが

恋するふたりの共通点

2006/07/13 (Thu)

[24] おとかえり
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雨が止んだら

続々と音が帰ってきて

これ以上 気に病むのは

もうやめようと思いました

2006/07/11 (Tue)
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