あの人とあの子の背中が見えた潮風の匂いと傾きかけた太陽が私の隠した思いを突いてきたきらきらと水面は輝き私の影はどんどん伸びた私はあの人の背中が好きだ好きなものが悲しいものになったのに私の瞳はあいかわらずあの人を探すのが得意なようです夕焼け色に染まりながら私は走った早く早く夜が来ればいいと思った
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