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綾の部屋


[120] 泣きたい背中
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あの人とあの子の背中が見えた

潮風の匂いと傾きかけた太陽が
私の隠した思いを突いてきた

きらきらと水面は輝き
私の影はどんどん伸びた

私はあの人の背中が好きだ

好きなものが
悲しいものになったのに
私の瞳はあいかわらず
あの人を探すのが得意なようです

夕焼け色に染まりながら私は走った
早く早く夜が来ればいいと思った


2015/06/21 (Sun)

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