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綾の部屋


[70] 西の空を愛した日
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今日も青に疲れた空が
夕日に飲まれていくよ

町も学校も横断歩道も
公園にある砂場の山も
犬が吠える声さえも

また明日という言葉を
残していく君の後ろ姿も

手を振った右手が
少し寂しくなるたび
鞄を持ち直すんだ

切なくて温かくて
立ちつくしてしまうよ

どこからか漂う
晩ご飯の匂いに
なぜかほっとする

二階からこぼれてくる
ピアノの旋律が
この胸に染みるよ

泣きそうになるほど
どうしようもなく
この時間が僕は好きだ

もっと大人になったら
僕も家族をもちたい

誰にも話してないけど
いつからか僕の夢

君は聞いてくれるかい
今と変わらない笑顔で

2009/04/24 (Fri)

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