詩人:裕樹 | [投票][編集] |
どうやら僕は熱いらしい
僕の中の僕が僕を見て
バカにしている
ぬかるみを見ると
避けたり冷静なツッコミはできないが
足を突っ込んでしまう
そして僕は苦しむ
熱いのも
ドロドロも嫌いだ
最後はさっぱりと終わりたい
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君たちが喧嘩をしても
本当は仲良しなのは知っているよ
君たちの愚痴には
いつも見えない所で思いやりがあった
でも少し疲れたから
しばらく君たちの前からいなくなってたんだ
僕は君たちを遠くから見てたんだよ
もう泣かなくていいんだ
もう悲しまないで
僕は君たちの元に戻ることにしたから
僕らは3人揃った時
初めて本当の輝きを放つことができた
星空を泳ぐ鯉と
星の泳ぐダイヤと
星の輝き
完
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ダイヤは星が消えてから
毎日ずっと
泣いていた
鯉は自分も泣きたいのを我慢して
ダイヤの涙を悲しさと一緒に
吸い続けた
涙は長い月日をかけて
少しずつ
鯉とダイヤを行き来する過程で
大きくなり
磨かれた
そしてついに
涙は星となってダイヤから飛び出した
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ダイヤは輝きを失った
もう星が泳ぐことはない
夢を叶えたダイヤは
孤独と虚無感に襲われた
そんなダイヤを救ったのは鯉だった
仲の悪かった二人は
いつしか
仲良しになり
同じ夢をみるようになった
もう一度
星に逢いたいと
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鯉は後悔している
もう星空を泳ぐことはできない
鯉は知った
星は夜と同じ色になったのではなく
消えてなくなったことを
星が消えてから
しばらくして鯉は
もう輝かなくてもいい
ダイヤと仲良くしてもいい
だからもう一度
星空を泳ぎたいと
星に逢いたいと願った
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鯉とダイヤの仲の悪さに
星は困っている
喧嘩の仲裁をすると
いつも鯉に食べられて
ダイヤに吐き出される
鯉とダイヤが
見えない所で繋がっている事を知っている星は
それを伝えても
信じてもらえず
困っている
ある日
二人の喧嘩に嫌気がさした星は
今まで誰にも見せたことのない輝きを放ちながら
一瞬で消えていった
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
星は笑っている
正反対の夢を持つ
星空を泳ぐ鯉と
星の泳ぐダイヤが
自分の魅力に気づかず
嘆いていることが
おかしくてしょうがない
星は自分の魅力を知っているから
輝くことにも
輝かないことにも
憧れない
今を大切にしている
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星空を泳ぐ鯉は
輝くことを許されず
何でも飲み込み
ブラックホールと呼ばれるようになった
星の泳ぐダイヤは
そんな鯉が羨ましかった
誰にも気づかれない事は
どんなに平和なんだろう
利用される事に嫌悪した
星の泳ぐダイヤは
夜と同じ色になる事を夢見て
星を吐き出した
だけど
輝きを失うことはなかった
詩人:裕樹 | [投票][編集] |
星空を泳ぐ鯉は
夢を見ている
星よりキレイに
月より幻想的に
太陽よりも眩しく
輝きたいと
だけど真っ黒な体で
夜と同じ色
けっして輝くことはない
星空を泳ぐ鯉は
星を食べた
体はどんどん大きくなった
だけど
けっして輝くことはなかった