詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
そこにも
ここにも
きみがいると仮想して
毎日 生活しているぼく
テレビだって 一緒に見てるんだ
ソファも端っこに座ったりして
ペッドはひとつで我慢してよ
トイレのときは 待っててね
お風呂は きみ次第だけど
準備は万端 いつでも歓迎
どうする どうする
カモン マイルーム
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もう ずっと前から
あきらめてはいたのに
ここまできて
まだ 忘れられないのは なぜ
あんなふうに
笑っていた あのひとが
もう まるで 知らない人
ためいきが
鳥のように 飛んでいって
今は 何処に
心ばかりの 憂鬱を抱いて
明日は どこへ行こうかな
今となっては
どこでもいい
どうでもいい
だって
さよなら と言ったんだよ
ひどいよね
もう いいんだ
もう しかたないのだから
せめて
知らない人になっても
かわらないで
かわらないでいてね
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意地をはるのって つかれる
でも だめ
素直になるのって くやしいじゃん
そんなに あせるなよ
大切なのは 2人ってこと
だから Take It Easy
もっと そばで
そばで じっとしていて
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
いちばん好きな人に
いちばん聞いてみたい質問を
きみが ぼくに聞いてきた
ちょっと考えてから 答えたら
そんなに考えないで、と
きみは おこりんぼモード
ぼくは てっきり
きみが喜ぶと思ったのに
いちばん好きな人に
いちばん聞きたい質問を
またまた きみが ぼくに聞いてきた
こんどは すぐに答えたよ
えっへん、と思っていたら
もっとちゃんと考えて、と
きみは またまたおこりんぼモード
ぼくは てっきり
きみが喜ぶと思ったのに
ため息の黄昏時
女心と 雲の行方は
ぼくには てんでわからない
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
興味なさ気に
あいづちをうっているけど
僕は じつのところ
キミが
公園の桜のつぼみが
今、どのくらいの大きさで
今、どのくらい開いているかってことを
事細かに 教えてくれるのを
じつのところ
とても とても 嬉しくて
とても とても 愛しく思っているのだよ
そして じつのところ
こんなことが
来年も またその来年も
ずっと ずっと 続くといい、と
心から 願っているのだよ
興味なさ気に
あいづちを うっているけどね。
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
こんな世界に誰がした
どこもかしこもカリスマ的支配
そんな世界で 僕だけが
たった独りで あがいてもムダさ
誰もがみな
郷に入れば郷にしたがう
悪徳たちが 羽をのばして笑う
OH MY GOD
どうにも こうにも 身動きがとれない
叫び続けて 朽ちるだけさ
神様だって お手上げだ
あちらこちらで 体裁づくろい
そんな世界で 僕だけが
孤独気取って 格好つけてもムダさ
誰もがみな
郷に入れば郷にしたがう
自分のことばなんて 持ち合わせてないのさ
OH MY GOD
どうすりゃいいのか 僕にはわからない
どうすりゃいいのか 誰にもわからない
OH MY GOD
どこへ向かえば 救われるのか
どこにも行けずに 身動きがとれない
走ることさえ 忘れているのか
走り方さえ 忘れてしまったのか
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
そこに宿った
小さき 命
光を浴びることのなかった
小さき 命
その人の涙は
暗闇にひとすじ
混じりけのない
透明な線を描く
ぽつり、と落ちた水溜りには
空の雲が映って
その陰から
青い玉
のようなものが
こちらを眺めていた
どうやら ちょっと
タイミングを間違えちゃったみたい
今 また ここで順番待ちなんだ
待っててね
その玉は くったくのない顔を向け
微笑んで 手を振る
青く ゆらゆらと
芽生えて はじけた
幽かな命は
決して消えたのではない
必ず そこに 戻ってくるよ