詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
お月様は 君だから
恋はいつも
星屑の中ね
僕は あの星たちのひとつには
決して なりたくはないんだ
いつも 一緒にはいられるけどね
その他大勢の
あの星屑には 決して
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上弦の月の輪郭が
曖昧に ぼやけていたので
夜空に向かって ぽつりと
愚痴をこぼしてしまった
月は いやな顔もせず
じっとそれを聞いていた
しかし
常に 横顔だったし
たまに雲で顔を隠したりもしたので
本当のところは わからない
上弦の月の輪郭が
曖昧に ぼやけてなかったら
愚痴もこぼさなかったか
と いうと
それは 不可思議
すべてを
何かのせいにして
軽くなりたいときって ある
そうしないと
前にすすめないときって
今は 求めてもムダ
あの娘より たくさんの
愛をあげても
あの娘より たくさんの
幸せは くれないのね
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その日いちばんの笑顔は
君のためにとっておく
素通りなんて 許せない
僕を 見てよ
僕を 見てよ
タイミングが大切だね
その日いちばんの勇気は
君のために とっておく
心の惑いは 一瞬だけ
伸ばした指先が とまってしまったら
僕の負け
この瞬間の
このいきおいが 大切
僕の 負け
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恋をした この一瞬
僕たちは 悩んだ
僕たちは 悩んだ
そして君は
今となっては もう終わったと思った
すれちがった そのすきまに
僕たちは 笑いあった
僕たちは 笑いあった
でも 実は
そう思ったのは 僕一人だったかもしれない
なくしてしまった そのときめき
僕たちは 苦しんだ
僕たちは 苦しんだ
僕だけが 苦しんでいたのかもしれない
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
砂の上
ふたり膝を抱えて
波の音を数えた
星屑を散りばめた
朝の海をあげるよ
あの瞬間は
二度ととりもどせない
ため息。
ひらひら
きみ色の パピヨン
言葉に出さない愛も
きっとある はず
そんな気休めで
君を傷つけていた
確かめ合う現在(いま)を
なくさないで
さよなら。
ひらひら
きみ色の パピヨン
今はまだ 想い出にできない
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
ぼくは きっと
なんども
なんども
この目の前にのびたレールを
走っては壊して
走っては壊す
二人は きっと
脱線事故がたえないよ
きみ、
そのたびに
修復作業してくれるかい?
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西日に照らされつづけた
壁のジグソーパズル
だんだん 色あせて
僕たちの恋に比例していた
パズルの裏に名前を書いて
意気込んだ割りに
二日で 完成したっけ
あっという間で
僕たちの恋を暗示していた
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
らせん階段をかけのぼり
幻影をつかむ
ジャンプしたら
地上がせまる
一転して ・・・楽園の入り口
静寂を好む脆弱な聖者は
聖書を手に清純な青春をおくる
宙返りした中腰の天使は
抽象的な注文に忠実にしたがう
唱歌は空気を浄化する
狂歌に人々は狂喜する
入り口を 目前にして
小さく 舌打ち
・・・いいことばかり
つづくもんじゃないさ
手に入れた まぼろし
後悔の海を航海する
過失少年