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望月 ゆきの部屋


[138] だらだらと過ごそう
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

何も考えずにだらだらと過ごそう
もう 何も

カーペットの端っこが折れていても
直すのやめよう

キッチンの床に水滴が飛んでいても
ぬぐわないでそのまま

部屋の隅にもしかして
わたぼこりとか発見するかもしれない
けれども 放っておこう

誰かからの電話も出ない

誰からかなんて考えないでいよう

ソファの上で寝転んだまま
立ち上がることさえ 躊躇しよう

そうやってだらだらと過ごそう


完ぺき主義が
邪魔しようと必死だけれど


なにもかも 
いっぱい 考えすぎて

なにもかも
失ってしまったことのある
ぼくだから

2004/04/09 (Fri)

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