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望月 ゆきの部屋


[237] キヲク
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

見上げると
空は昼寝をしていて
そのすきに
雲は氷になっていた

このごろは
どうにも喉がかわくんだよ、
と手を伸ばしても


涼しいかたまりが
つるんと通りすぎて
ぼくはまた
背中を見つけてしまう


きみがいたあの頃も
喉はかわいていた
のだろうけど
もう何もおぼえていない

何も おぼえていないんだ

2004/06/22 (Tue)

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