詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
ねえ、知ってるかい。
ゆうううつ、
ゆうううつ、
「あんた、それ間違っとるよ」
いいや、
いいや、かあちゃん
ぼくは間違ってなんか、ない
間違ってなんか
だってラッキーナンバーは
3、だったんだ
おとといのワイドショー
ゆうううつ、
ゆうううつ、
「あんた、それ間違っとるよ」
いいんだ、
いいんだよ、かあちゃん
あさっての運動会
おなかが痛くて
たぶん、きっと、
行けない、って
予言しただけ
ゆうううつ、
ゆうううつ、
「あんた、間違っとるって」
わかってる、
わかってるよ、かあちゃん
結果がすべてじゃない、って
そんな
きれいごと、も
止められない、流れ、みたいな
そーゆーのが
あるってこと、も
ゆうううつ、
ゆうううつ、
だけど、
だけどさ、かあちゃん
唱えてるうちにさ、
前にすすめる、
そんな気がする
そーゆーのが
あるってこと、
ねえ、
知ってるかい。