詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
頑張っている奴に
それ以上「頑張れよ」なんて言えやしない
ただ、見守ってるさ
そして、いつか疲れて休みに来たら
黙って温かいコーヒーでも一杯入れてあげるさ
言葉にすれば簡単な事
例え、おせっかいでもそいつの為と思えば
つい、言ってしまう
だけど、ありふれた言葉を押し付けるだけなら
何も言わない方が良い
いつか、そいつが話し始めるまで
幸福だとか、不幸だとか
そんな事は、言いたい奴が言えば良い
気にしなくても良いさ
ただ、頑張ってる自分の事だけ考えれば良い
例え、誰が見ていなくても
自分が分っていればそれで良いだろ?
今は頑張っている自分にエールを送れ
いつか疲れて休みに来たら
黙って温かいコーヒーでも一杯入れてあげるから
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一人が好きだなんて
繕う言葉の陰で
嘘で飾った君の心が見えなくなる
ホントは誰よりも
寂しがりやのくせに
強がりはもう止めなさい
せめて、僕の前では
意地っ張りで甘えるのが下手で
それでも愛しい君だから
僕の傍にいなさい
僕は君だけ見てるから
僕の傍にいなさい
君だけ見てるから
君が悲しい時
一人が辛い時
そんな時はいつでも僕が傍にいるから
何も話さなくて良いよ
辛い事を思い出すなら
ただ、寄り添って ただ、肩を抱き
温もりを分けてあげたい
一人じゃない それだけは覚えていて
一人じゃない いつでも僕がいる
君が君でいる事
それで、それだけで良いんだ
僕が傍にいる事
それだけ忘れないで
僕の傍にいなさい
僕は君だけ見てるから
僕の傍にいなさい
君だけ見てるから
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浜辺に打ち寄せる波に逆らう事もなく
丸く変わってゆく小石のように生きてゆくつもりなのか
季節が変わっていくように時が流れていくように
なんだか変わってゆくお前が僕には寂しすぎるよ
誰もが悲しくて生きてゆく事さえも
時には忘れてしまいたくなって朝を待てない夜もある
愛さえ信じられないとつぶやくお前がとても
なんだか らしくもなくて僕には寂しすぎるよ
お前のそんな顔 僕は見たくもないさ
夢を語りあった昔のようには戻れるはずもないけれど
大空渡り鳥達は死ぬまで旅を続けるだろう
たとえば嵐の中でも休める翼は無い
僕等の旅はまだ途中 歩き続ける今ならば
例え路傍に倒れても もう一度立ち上がれ
僕等の旅はまだ途中 歩き続ける今だから
何処までも続くこの道を 何処までも 何処までも
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いつか二人歩いたね
夜更けの街 当ても無く
君の小さな肩を抱き
街の灯り 数えながら
ありふれた言葉だけど
君だけ傍にいれば
凍える指からめながら
小さな温もり 探した
木枯らしに吹かれながら
舞う風花見ていた
今はまだ想い出にさえも
出来ない君を想えば
墨絵色の街も今は
寒さに凍えている
僕の傍ら、寄り添い
君はぽつりと呟いた
昨日よりもホンの少しだけ
幸福になれたら良いね
ささやかな夢で良い
それがあなたと一緒なら
もっと強く抱きしめると
壊れそうな人だった
君のしぐさ 温もり
そのいつもの癖さえ
今でもまだ覚えているよ
あれから2年、もう3年
墨絵色の街は今も
寒さに凍えている
木枯らしに吹かれながら
舞う風花見ていた
今はまだ想い出にさえも
出来ない君を想えば
墨絵色の街は今も
寒さに凍えている
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飾らない言葉で飾った嘘は
少しの言葉を濁してついた
飾らない言葉で飾った嘘は
嘘の笑顔で飾ってついた
飾らない言葉で飾った嘘は
君の為だと思ってついた
飾らない言葉で飾った嘘は
ホントの心に隠してついた
飾らない言葉で飾った嘘は
君を笑顔に変えるはずだった・・・
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
悲しい事が多過ぎて
とても上手く笑えないと
そして、寂しげに笑ってみせた
君の横顔 とても大人びていた
忘れていませんか?
悲しい人よ
降りしきる雪のその下にさえ
冬を忍ぶ春がある
どんなに悲しい今日だって
いつか想い出に変わるもの
春を待ってる人がいる
それを待ってる男がいる
風の冷たさに 身を任せ
凍える手に吐息をかけて
いつでも待っている
いついつまでも
そんなあなたの優しさが
よけいに私を辛くさせると
あの日、あなたは粉雪の
街で僕に背を向けた
忘れていませんか?
悲しい人よ
降りしきる雪のその下にさえ
冬を忍ぶ春がある
どんなに悲しい今日だって
いつか想い出に変わるもの
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
賑やかな街には 何処からともなく
寂しがりやが 皆 集まって来て
だけど振りをしているだけさ
賑やかな振りをしているだけさ
一人になるのが怖いなら
一人で街へなんか行くのはよせよ
寂しがりやで賑わう街では
一人ばっちが余計 身にしみる
賑やかな街の 夕暮れ 黄昏
寂しがりやも きっと家路に着く頃
今日も一日何もなかった
賑やかなはずの 街には何も
一人になるのが辛いなら
一人で街へなんか行くのはよせよ
笑い忘れた人たちの中で
寂しさが余計 つのるだけさ
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心の襞に刻んだ記憶の轍
その一片の想い出が剥がれて消えた夜
私は心の中でひと粒の涙を流した
あの場所には
今はもう誰もいない
そこにいた二人の事は
今はもう誰も知らない
心の襞に刻んだ記憶の轍を辿っても
ただ、途切れた跡が残るだけ
しかし、私は覚えている
遠い日の風景は今も記憶の中にある
だから、私は忘れない
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明日の天気を気にしたところで
どうなるものでもないけれど
知りたいと思う時がある
例えばそれが雨だとしても
君の好きな人は遠い旅の空
思い出せば悲しい事も多すぎるけど
人生ってやつの明日の事を
少しだけでも分っていたら
あの人の事も もっと愛せただろう
時の流れを止めてみたい
叶わぬ願いと言う前に
繰り返す事が後悔ならば
どうして時は戻せないのか?
あの日 君が涙で送ったあの人は
風に乗って青い空に駆けていった
人生ってやつの明日の事を
少しだけでも分っていたら
あの人の事も もっと愛せただろう
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あんたに別れを言われた時も平気な顔して笑ってみせた
強がりは得意じゃないけど
だって、それしかないじゃない?
「お前は強い女だから」って言われたら
そう言われたら泣けないじゃない?
悲し過ぎると涙も出ない
空っぽな心には涙も溜まらない
それからあたしは涙を忘れた
あんたの事もとうに忘れた
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
冷たい女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
あんたの残したタバコの味は辛くてあたしの心にしみた
覚えたタバコの煙の中に
あんたが霞んで泣きたくなった
「お前は強い女」だなんて、
あたしの何を見てきたつもり?
あんたの似合いは泣き虫女?
あたしは意地でも泣かないと決めた
涙を忘れた女になって
あんたの事を見返すつもり
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
嫌な女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
それからあたしは泣けなくなった
嘘の涙で心を隠す
嘘の涙で涙を隠す