詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
春に夏に秋に冬に
いつも君を探しているよ
アーケード街の喫茶店
駅前の交差点
夕暮れのバス停に探した君の残像
止まない雨など無いと思ってた
雨の後はきっと晴れると信じてた
ホンの些細な言葉のすれ違い
僕からしたら、ただそれだけのはずだった
君の事を誰より解っているつもりで
解っていなかったのは僕の方
春に夏に秋に冬に
いつも想い出しているよ
色褪せたアルバムの中
そこにあったはずの写真
二人幸せだった頃の跡だけが残る
終わりが来るなんて無いと思ってた
明日も二人で迎えられると信じてた
どうしてそうなったのか
あの日解らなかった君の言葉も
今なら、きっと受け止めてあげられたのに
時は過ぎる事を止めはしない
春に夏に秋に冬に
いつも君を探しているよ
春に夏に秋に冬に
いつも想い出しているよ
春に夏に秋に冬に
いつも君を描いているよ
消しても消せない 君の残像
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
自分の中に在る光と影
陽の内に秘めたる陰に戸惑う心
理想と現実
希望と幻想
正義と不義
理性と混沌
笑顔の表と裏
明快な答えと曖昧な答え
正当化する欺瞞と逃れられない言い訳
諦め・・・それは
大人になる事で失した本音と繕う建て前
個である自分と一部で在る事に甘んじる自分
否定と肯定
捩れを繰り返すメビウスの環のように
日常と非日常を交叉する時幻の旅人たるその行方は知らず
ただ
鏡の中のもう一人の自分に問い掛ける
「お前は誰だ?」
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お前はフラレた時しか来ないんだな
人の気も知らないで
だけど彼との事
幸福そうに話すお前を見てると
「頑張れよ」なんて言ってしまうんだ
こんな事なら止めろよって
言えば良かったのかい?
涙に濡れる お前を見れば
何も言えない ホントの気持ち
フラレる度に短くなった髪が
もう涙も隠せなくなったじゃないか
お前の笑顔が俺は好きだから
黙って見守ってきたのに
そんな悲しい顔はしないで
そんな悲しい顔は もうしないで
俺はただの友達 それで良かった
お前の笑顔が見れるなら
励まし続けたよ
作り笑いに本音を隠して
「きっと上手くいくよ」そんな心にも無い事
こんな事なら止めろよって
言えば良かったのかい?
涙に堪える お前を見れば
何も言えない ホントの気持ち
フラレる度に短くなった髪が
もう涙も隠せなくなったじゃないか
お前の笑顔が俺は見たいから
黙って見守ってきたのに
そんな悲しい顔はしないで
そんな悲しい顔は もうしないで
詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
逝く夏を送る野辺に 君の笑顔が花を散らす
眩しくて かざした指の隙間からこぼれる
木もれ陽の向こうには 秋
夢遥か遠く想いの彼方 二人たどる道もない
悲しみを振り返る時になぜ心だけが
閉ざされた 風景を映す?
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
流れ行く時を想い出に変えて
過ぎて行く日々を悲しみで数え
辛くなるからと君が手を振った
見送る僕だけ今もそこにいる
静けさは悲しみだけ呼び止めては 繰り返す夢の続き
モノクロのラストシーンに 演じてた二人の
終止符を打つ それは秋
いつの間に変わる そんな人の心を誰が知るだろう
さりげない君の優しさが 心に突き刺さる
サヨナラと いっそ言えば良い
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
醒めてゆく愛は木枯らしの中で
想い出の枯葉を又ひとつ散らし
誰のせいでなく心は離れて
いつの間に君は笑わなくなった
移り行くものを季節に例えて
惑う間もなくやがて冬が来れば
出口の見えない夜のしじまに彷徨い
君の名を叫ぶ 君の影を追う
二度と戻らない永久の扉の向こう側
見送る僕だけ今もそこにいる