詩人:優花 | [投票][編集] |
あなたに伝えよう
大好き だと
何度伝えても
どうせ
受けとめては
もらえないのだから
何度でも言葉にしよう
大好き だと
いつでもいる よと
都合のいい女を演じる からと
本当に
振り向いてほしくなった
その時には
私
あなたに伝えるわ
一言だけ
しっかりと
言葉にして
さよなら と
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毎年 同じことを願う
いつから変わらないでしょう
一年に一つの願い事
どうか空よ
今夜だけは私に味方して
ねぇ 神様
叶えてくれませんか
私のたった一つの願い事
今宵 綺麗な橋がかかりますように
橋の反対側には 一年前と変わらぬあの人が 待っている
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手に触れる
怖くなって
手を離す
恋しくなって
手を伸ばす
顔をあげる
確かめる
大丈夫?
まだいる?
どこまでいい?
笑って
ごまかして
やっぱり怖くて
手を離す
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手帳を開く
今月
来月
再来月
一枚で見渡せる
一ヶ月
次のページ
また次のページ
そして最後のページ
十二枚で見渡せる
一年間
真っ白なページが
いつの間にか
真っ黒になる
ページを戻す
先月
先々月
先々先月
何をしてきた
何を残してきた
教えてくれる
覚えていてくれる
私は今日も
手帳を開く
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とびきり
楽しいことも
辛いことも
幸せなことも
最悪なことも
嬉しいことも
悲しいことも
ないね
淡々と同じことを繰り返し
いつの間にか終わっている
誰かと出会い触れあい
特別な感情を抱くこともなく
こんな日々に慣れてしまったら
きっと腐ってしまう
きっと 腐ってしまう
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何度
生まれ変わっても
あなたと出会いたい
いつか必ず
二人に別れは訪れ
苦しい想いに
胸を痛ませる日々が
やってくるけれど
出会った分だけ
別れるんじゃない
別れた分だけ
一つ多く また出会えばいい
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あなたに溺れようか
一緒に狂ってしまおうか
そしたら
この世界は私たちのもの
何も見なくていい
早く進みすぎるこの世界なんて
放っておけばいい
何も聞かなくていい
正しいことばかり並べる人の言葉には
耳を塞いでおけばいい
あなたに溺れよう
一緒に狂ってしまおう
そしたら
この世界は私達のもの
何て素敵な
小さな世界
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寒い
暗闇の中
あなたを待つ
もう
今日は
終わっちゃって
今日は昨日になって
今日は新しい今日だよ
酔っぱらった おじさん
自転車で通り過ぎる おばさん
ヒールでコツコツ歩く 女の人
こんな夜中から遊びに行く 若者
玄関にしゃがんでる 私
聞こえてくる バイクの音
寒くて
待ちくたびれたよ
でもあなたを見れば
不思議ね、
心の中に表われた想いは
ここで 待ってて
良かった
鞄から
取り出した
缶コーヒー
あなたの思いやりが
私の心を温める
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あなたのこと
誰よりも知ってる
全部分かってる
なんて
一生言えないよ
そんなに自信はないよ
でも
他の人が知らない
あなたを知ってるかもしれない
他の人が理解できない
あなたを理解できるかもしれない
だから
私は変わらず
あなたの近くにいるね