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礼宮月過の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 雨粒
詩人:礼宮月過 [投票][編集]

肩が震える

嗚咽が漏れる

俯いた顔に水が伝う

雨粒が足元を濡らす

肩に雨粒が染みる

屋上のドアが閉まる音

なんでだろう
どうしてだろう
どうしてこんなにめがいたいんだろう

どうしてこんなにかなしいんだろう

別に

好きになって欲しかった訳じゃなかった

なのにどうしてこんなにかなしいんだろう

雨粒が頬を伝う

水が頬を伝う

この水はきっと雨粒で

涙なんかじゃない

涙なんかじゃない

僕は泣いてなんかない

でも

それなら、どうしてこんなにかなしいんだろう

2006/08/20 (Sun)

[2] お迎えに来て
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日が暮れる
ここはどこだろう
さっきの猫はどこ行った?
人がいない

お母さん

泣きそうになる
腕で顔を擦る

お母さん

遠くに誰かいる
逆光で顔が見えない
手を振っている
駆け寄ってくる
抱きしめる

お母さん

ついに泣き出す
母が立ち上がって手を引く
立ち上がって歩き出す







2006/08/21 (Mon)

[3] 切り取った空
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白い枠の中に、
薄い青色の空が四角く残った。
空に掲げて合わせてみたら、
何ひとつ同じじゃなかった。

見上げた空と、
握った空は。
昨日の空と今日の空だった。
明日になったら、
きっとまた違う色。

だから、切り取ってとっておく。

2006/09/30 (Sat)

[4] 蝶の標本
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揚羽蝶
黄色と黒
羽に銀色のピン
動き出しそうな羽を
押さえつけてた
揚羽蝶は、羽を奪われた
これじゃ、飛べないじゃないか
単純に、そう思った
可哀相じゃないか
単純に、そう思った

2006/09/30 (Sat)

[5] 
詩人:礼宮月過 [投票][編集]

深い霧の中を
ひたすら走った
何かに蹴躓いても
それでも走った
霧が晴れた向こうに
何かがあると知ったから
たとえ晴れることがなくても
それでも走り続けた

2006/10/07 (Sat)

[6] かけら
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綺麗なものを見つけました
波に削られ磨かれた
親指ほどの硝子の欠片
空を透かして見てみたら
薄い水色でぼやけて見えました

親指ほどの硝子の欠片
今日からわたしのたからもの

2006/10/07 (Sat)

[7] 寝顔
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風に揺られたカーテンから
花びらが一枚
あなたの瞼に舞い落ちる
わたしはそっと花びらを掬う

ふわりと風
あなたの前髪が揺れる
わたしはそっと
あなたの髪を撫ぜる

おやすみなさい
愛しいひと

2006/10/07 (Sat)

[8] きっとそれが恋だから
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なんでだろうね
君が振り向くとね
君が通るとね
君が話すとね

君が笑うとね

なんだか
心が暖かくなるんだ

2006/10/07 (Sat)

[9] 窓から注ぐ光
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目覚まし時計と
携帯のアラーム
時計を叩いて
携帯を開く
薄い毛布を被ったまま
思い切り
伸びをする
開けっ放しのカーテンから
柔くそよぐ風
開けっ放しの窓から
柔く洩れる光
ああ、今日も朝が来た

2007/01/21 (Sun)

[10] 君と、繋ぐ
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こんなちっぽけな、ちっぽけな機械に
運命を左右、されたくないのに
ないのに、わたしは
こんなちっぽけな機械に頼る
手にすっぽりと嵌る機械に
機械と言うのすら違和感がある、
機械に頼って、君とはなす
声なんて聞けないけど、君と、はなす
たまにしか、ほんのちょっとしか逢えないから
いつも、こんなちっぽけな機械で、
必死に、きみとはなそうとする
満足なんてできないけど、
こんなちっぽけな機械で、
きみと、わたしを、繋げようとする
はなしたいから
はなしたくないから
話したいから
離したくないから
きみがわたしから遠ざかりそうだから、
必死に言葉で繋ぎとめる
わたしには、これが必要だから
このちっぽけな機械がないと、
きみとわたしを、繋げないから
きみはそれにも応えてくれない、時もあるけど、
きみは繋がりを拒否しないから
これだったら、こんなちっぽけなものなら、
きみは嫌がらないから
わたしは、こんなちっぽけな機械で、
きみと、わたしを、繋ぐ

2007/01/21 (Sun)
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