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アイカの部屋  〜 アイカの詩に対する投票コメント[18件] 〜


似合
投票者:アル

「兵隊のように並ぶ自転車」の修辞が巧み。駅裏の風景が目に浮かぶ。自転車を「蹴り倒して敬礼した」あたりが映画のヒトコマのよう。何時だったか、寒い冬の夜、電話で話している時に哀華が警察官から職務質問を受けたことがある。チャリ・ドロに間違われたらしい。電話のこちら側で僕は慌てたが、二、三のやりとりがあった後、濡れ衣は晴れた。そんな事も今では懐かしい想い出だ。

2011/12/23 08:23

史上最高伝説
投票者:アル

「繭のような内向きの世界で、記憶を食べて生きてる人」の意味で、哀華の事を念頭に置きながら、かつて僕は「MemoryEater」という作品を投稿したことがある。本作品中に「メモリーイーター」という言葉が出てくるが、「何か?」と茶目っ気たっぷりに舌を出して微笑む彼女の顔が彷彿としてくるようだ。

2011/02/13 03:02

置き去りの日常
投票者:アル

「可哀想な大人」という言葉には記憶がある。しかし、どんな話の流れでどんなタイミングで言われたのかは覚えていない。大人は不純で計算高く、自己保身のためなら、他人を切り捨てる。そんな大人に彼女はなりたくなかったのかも知れない。そして結局は、どんな大人にもならずにドアを閉じた。

2011/02/10 01:11

最後の愛の歌
投票者:アル

ぼくは昔、「片割れ」という作品を投稿した。いにしえ男女は背中合わせの一体化した生き物だったが、お互いの顔を知りたくて神様に背中から真っ二つにするようにお願いする。暫く仲良く暮らしていたが、ある日片方が姿を消す。残された方は、悲嘆に暮れて相手に会わせて下さいと神様に懇願する。神様は人間の我儘に怒りながらも「分かった。これで相手を探して来なさい」とあるものを渡した。それが「愛」だった。そんな内容の物語だった。当時、ぼくはプラトンの「饗宴」を読んでなかった。哀華から後日、映画「ヘドウィグ〜」の存在を教えて貰った。

2011/02/03 20:34

去らねば去らば去る時去れど
投票者:アル

「さあ交代の時間だ。去らばじゃ」で、ぼくは微笑んでしまう。なんの交代やねん!と。悲哀と言うと重く、ペーソスだとやや軽い。泣き笑いが哀華作品のひとつの愛すべき魅力だと思う。細かいことを言えば「さらば」は「さあらば=そうであるならば」の略だから「去らば」ではなく「然らば」が正解だが、哀華のことだから確信犯の可能性は高い。

2011/02/03 19:20

北校舎
投票者:アル

お母さんの話によれば、小学校までは特別な事は何もなかったらしい。だから、この作品は中学時代の話なのかも知れない。高校に入り直した二年目の春先、学校の哀華から電話がかかって来た。彼女とは思えない声で「教室に入れない」と幼児のように泣きじゃくっていた。彼女の後ろに楽器や話し声などの喧騒が聞こえていた。パニックに陥ったらしい。彼女の友達に電話に出てもらい、彼女にずっと付いててくれるように頼むしかなかった。そんな「事件」はあっても、実際には詩作品から受ける印象からは意外なほど哀華には学校の内外に友人が多かった。

2011/02/01 00:02

から。から。
投票者:アル

「道化の化粧」。人を笑わせるのが好きだったし、上手かった。元相撲取りの曙の口真似を始め、独特キャラのクラスメイトの描写など、本当にお腹を抱えるくらい笑わせてもらった。話している途中に、いきなり浮かんだ歌を即興で朗々と歌い出したりする事が少なくなかったが、歌にしろ笑いにしろ、元々好きだったわけで、彼女は「化粧」と書いているが、本来内蔵している、人を歓待したいというエンタメ精神が外に現れたに過ぎない。頑張り過ぎて、後で自己嫌悪に陥る事はあったにしても。

2011/01/31 23:29

ガキクサイ
投票者:アル

映画「レオン」を思い出す。「一度救けても、いま見捨てるくらいなら最初から助けたりしないで」と少女が哀訴するシーン。自分の非力を省みず簡単に手を差し伸べる人の罪と罰。鬼になれば、窮状を脱する事が出来たかも知れないが、逆に本人を孤立に追い込み更に苦しめる結果になっただろう。でも、結果はそれより悪かった。彼女を永遠に失い、残された者たちはやれる事をやらなかった自責の念を一生抱えながら生きてゆく。救けてと彼女は初めて素直に「甘え」てくれたのに。

2011/01/31 20:15

了解しました
投票者:アル

確か、この頃からメールのやり取りを始めた。褒められると自己陶酔と自己否定の複雑な狭間で悶々とする。このあたり、素直じゃない可愛らしさを感じる。可愛いとかヘタに言うと「やめろや、ヘドが出そう」とか返ってくるに決まってるけど。

2011/01/31 02:09

雨がふっていたから
投票者:アル

「菓子折り」どころか、結局ぼくが手にした君に繋がる「モノ」は、君が使っていたと言う便箋にお母さんが書いた手紙くらいだ。あまりにも女の子らしいメルヘンティックな便箋に「なにがパンクガールだよ」と微笑が洩れた。

2011/01/31 01:59
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