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栢徠の部屋  〜 新着順表示 〜


[207] その言葉の意味と重さと感情と
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私がその言葉を紡ぐ

とてもとても勇気が必要
とてもとても時間が必要
とてもとても恥ずかしい
とてもとても真っ赤な顔

貴方がその言葉を紡ぐ

とてもとても気軽に
とてもとても簡単に
少し恥ずかしそうに
少し頬を紅く染めて


私の言葉が重い訳じゃない
(それは希望)
貴方の言葉が軽い訳じゃない
(それは願望)


言葉にしなくても伝わる
でも
言葉にしないと不安になる



『あいしてる』

その言葉に高鳴る私の鼓動気づいてますか?


時々で良い
私にその言葉をください
言葉にしなくても伝わるけれど、たまに貴方の声で聞きたいの
その時はもちろん私も音にする
その胸に飛び込みながら

2010/03/15 (Mon)

[206] ようやく見れた小さな現実
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大人になったかなんてわからない

今日は昨日の延長線
明日は今日の延長線

ただ、今まで見えなかった現実が本当にちょっとだけ見えて
ただ、目を逸らし続けていた現実(もの)にほんの少しだけ目を向けて


全てに向き合えないのは、弱いから
大人になんて、なれないから

ごめんとありがとうと
きっと、もっと沢山の言葉
大切な人に言わなきゃいけないのに



私はまだ大人になんてなれない

2009/09/25 (Fri)

[205] 雨が降るは夜
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あの頃は幼過ぎて
好きという気持ち
愛という意味
知らずにただ2人で居た

突然1人になったのは七夕
2人で書いた短冊
笹と共に風に揺れる
1人見上げるは天の川

それから七夕は雨が降る
天の川を見たくないと願ったからか
織り姫と彦星に嫉妬したからか
逢えない……逢わなければ良い
ここには1人しか居ないのだから


大切なものを失ったのは神代の時代
再会を願い、ただ時は巡る

2009/07/07 (Tue)

[204] それは現実よりもリアルで
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フェンスの外側に立って目を閉じる
そのまま一歩前に出れば
身体は風に包まれる

心地よい浮遊感は一瞬
うるさい程の風の音を聞きながら私はおちてゆく

落ちる
堕ちる


それはいつまでも続く気がして
ふと目を開ければ地面はもう目の前だった

衝撃と痛み
それもまた、一瞬


生命の証は私を見捨て
溢れ出したそれは私を染める
それは私の生きていた証




そこで、目を開ける
目の前には変わらす目を閉じる前と同じ光景

今日も私は死んだ
日課になりつつある『自殺ごっこ』
ほんとに死ぬ勇気などなく
むしろ死ぬつもりすらない

私はゆっくりとフェンスの内側の世界へと戻る
向こうの世界の私はもう死んだから


理解なんかされなくていい
理解してほしくもない
だって、理由なんて無い

ひたすら私の中の私は死んでいく
きっと、明日も私は死ぬだろう




(でも、心のどこかで救ってほしいと願っていた)

2009/07/02 (Thu)

[203] 冷めた目で見た-それは現実
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いつからか、愛される事を諦めた

愛なんて必要無いと
愛なんて実在しないと
無用、不必要


だから、棄てた


周りに散らばった『ソレ』はもう原型すらわからない
ただ、赤く黒く白くそこにあるだけ

愛なんて……必要ないよ


愛など幻想
だから、私は愛を棄てた

……なのに、なんでこんなに涙が流れるの………?


赤が……
黒が……
白が……
全てが、流されていく



愛を棄てた私に聞こえるのは雨の音だけ
他にはもう……何も聞こえない

2009/06/29 (Mon)

[202] 優しい悪夢
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それは私にとって
優しい悪夢でしか無かった

好きだと告げられ
付き合い始め
2人の指を絡めながら
いつもの道を行く

隣りであなたが笑い
私は少し素直になれず
2人言葉を交わしあって
当然のようにキスをする

『幸せ』を具現化したよう
たまの喧嘩さえも次へのステップ


でも、夢はいつか覚めて
ベットから起き上がる時には大半の記憶が消え
足を床に降ろした瞬間現実に呑まれ
振り向いた先には何もない

おぼろげな記憶の欠片にいっそこれが夢であれば良いと思う



そして私は
優しい悪夢に囚われた

2009/05/23 (Sat)

[201] 箱庭の願い
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軋んだ音を立てながら
回り始めた歯車たち
一つ一つがあってこそ
この中の世界がある

強くて脆い歯車が
奏でる音色は希望か
または絶望か
儚く響くその音を聴きし人は
何を思い何を感じる?

もし、神がいて願いを聞くのなら
「運命」という名の箱から出たい
それだけが、望み

傷つき壊れた歯車
動く事無い命の姿に涙した
儚く消えたその後に
何を残して何を糧に生きていく?

今日まで生きたあなたの思い出
夢見た瞳は、今何を見る?
この自由の空で

もし、神がいて願いを聞くのなら
「運命」という名の箱から出たい
それだけが、望み
それだけが、望み

2009/03/18 (Wed)

[200] 
詩人:栢徠 [投票][編集]

キミと出会ったのは雨の朝だった

青い傘をさして
ただ空を見上げてた


キミと初めて話たのは雨の午後だった

青と赤の傘を並べて
雨の音をBGMに


キミと会えなくなったのは雨の夜だった

青い傘は赤くなって
そして雨が赤を洗い流した


あれから雨は降らない
私は探す
青い傘と雨を探す

2009/03/05 (Thu)

[199] 分れ道 別れ道
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同じ道を歩いてた
ずっとそう信じてた
なのに気付けば
私達の立っていたのは分れ道

一緒だと思ってた
ずっとそう信じてた
なのに気付けば
僕達の立っていたのは別れ道

一本道は二手に分れ
気付けば二人別れ道

いつの間にか分れ道
いつの間にか別れ道


桜の下での再会誓い
笑顔で二人歩み出す


それは涙隠して分れ道
それは涙隠して別れ道

2009/03/04 (Wed)

[198] 笑顔でさよならを
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久し振りにあなたの夢を見ました

桜吹雪に隠れた背中
私はなにも言えずに見送った
少しずつ
でも
確実に広がる距離
手を伸ばしても届かない
走り出したいのに動かない足
口を開いても出るのは空気だけ
ただ、涙を流す私を包んでいたのはやむ事のない桜吹雪


あの日からもう2年の歳月が過ぎました
だから、夢に見たのでしょう
あの日の光景を

桜吹雪の中、歩み去るあなたを呼び止めた
振り向いたあなたに


私は笑顔でさよならを

2009/03/04 (Wed)
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