詩人:どるとる | [投票][編集] |
モルタルの廊下
ひび割れた窓
誰かが書いた
習字が貼ってある
下駄箱は もの静かで
何も語らず たたずむ
青春は ぼやけてる
闇のビロードに
隠された 傷痕
手首に走るのは
助けてと 言えない
あなたの SOS
心が口より先に
何かを叫んでる
教室に並んだ机
土気色したカーテン
実態を見せない
隠れた 悪魔の手
青春はいつも影を抱いて立っている
こんなに空は晴れているのに
君は泣きながら 生きている
ハンカチを差し出した僕に
余計なことはしてくれるなと
君はハンカチをはたき落として悲しいくせに 強がったね
この世界には 泣いてしまうくらい
優しい 優しい人がいるんだ
なぜだろう 人を苦しめるために
頭を使う人がいる
理由なき殺戮は繰り返される
私とあなたが愛を育む同じ星の地上で
青春は ぼやけてる
闇のビロードに
隠された 傷痕
手首に走るのは
助けてと 言えない
あなたの SOS
心が口より先に
何かを叫んでる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
とれかけたボタン かろうじて
切れてない糸でつながっている
疲れはてたように 過ぎてく人波を
上手に避けながら 僕は生きてく
日の沈んだ 空を見上げたら
夜のとばりが降りてきた
嘘をつくことに 慣れたくない
嘘をつかれることにも慣れたくない
いつの間にか 孤独が平気になった
寂しさなんて忘れてしまったように
数えてた星 途中で見失って
夜が手のひらに降りてきた
言葉と言葉をつないで
同じ時間を重ねて
昨日より 今日より
明日は もっと笑えるんだ
疲れはてたように 過ぎてく人波を
上手に避けながら 僕は生きてく
日の沈んだ 空を見上げたら
夜のとばりが降りてきた。
詩人:香奈 | [投票][編集] |
『愛しているよ』と
消えそうな声で
君の言葉は
私を見えないモノで
確かに包み込む
『私も愛しているよ』と
振り絞って出した
私の言葉は
君にも見えないモノで
不確かにも包み込む
花火は今日も綺麗
真っ暗闇の空を
明るく
照らし出したね
私と君は
それを見て微笑む
綺麗ね
『綺麗だね』
とめどなく流れ落ちる
頬を伝う暖かく
そして悲しい涙は
君では
ぬぐい取れないの
『愛しているよ』と
花火がかき消す声で
君の言葉は
私を見えないモノで
縛り付けて
『私も愛しているよ』と
真っ暗闇の中で
私の言葉は
見えない君へ
不確かにも響き渡る
花火は儚く
咲いたと思ったら
散ってしまうのよね
ねぇ
もう花火、上がらないのかしら
そう問う私に
いつの間にか
君の言葉が
壁の向こうから聞こえた
『愛している』
『愛しているよ』
『ずっと愛している』
違うよ、違う
なんで壁の向こうに
君は居るの
真っ暗闇なココでは
正しい鍵が見つからないよ
叩いても
大きな声出しても
君の言葉は変わらない
『愛している』
『愛しているよ』
『ずっと愛している』
違うんだってば
私はココに居るの
鍵が分からない
見つからない
君は
壁の向こう側で
私の言葉をちゃんと
聞いていますか
不確かなモノなんか
いらない
見えないだなんて
悲しい
花火はとっくに終わったよ
まだ鍵は
見つからないのよ
花火みたいに
儚く
消えてしまったのかしら
詩人:来永 | [投票][編集] |
ぎりぎりの精神状態
身体の異変に
気づかないふりをしても
限界は必ずくる
他人の傷をみて
フラッシュバックする
過去
血をみたい
そんな事想う
自分はおかしいと
わかっている
まだ大丈夫
破壊してない
切った所で
不愉快なのは
他人だから
何に逃避する?
どうやって
生きてきた?
自問自答
まだ大丈夫
まだやれる
まだ生きたい
まだ死ねない…
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
先週まで暑さに溶けそうだったのに
涼しさに背伸びをし
スーパーの寒さに肩を抱く
秋がすぐそこまで来ているんだな
ぶどうや梨や果物が美味しくなり
夕方耳をすませば鈴虫の音が聞こえてくる
長雨に心曇らせ
夜長を物思いで過ごす
秋がすぐそこまで来ているんだな
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたのぬくもりに包まれながら
今日も 僕は紛れもなく幸せだと 思うよ
積み重なった日々の思い出
どこまで高く 積み上げられるかな
積み木みたいで今にも崩れそうで
崩れないように 愛想笑いで隠した 苛立ちを君は知ってるの?
どしゃ降りの中でも君を見つけるよ
笑った顔が こんなに眩しい
そんな小さな ありふれた喜びを集めて
大切だと 言える今があることが幸せ
時計の終わりを 知っているのなら
いつものように その日まで生きるよ
時々離れたり近づいたりする二人
たくさんの人の中で たった一人
君だけが輝いて見えた 止まらない思いのまま
駆け出した恋 生まれた愛を あたためて
微笑みのリボンほどけそうなら
結び直して 今二人の手で
崩れないように 愛想笑いで隠した 苛立ちを君は知ってるの?
どしゃ降りの中でも君を見つけるよ
笑った顔が こんなに眩しい
その笑顔を 終生愛すことを誓うよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どんな明日が 僕には待っているだろう
期待と不安の中で 迎えた夜明けがある
何度も何度も 繰り返した自問自答
答えを見つけようって躍起になってた
でも答えなんてないと知った
迷って悩んでそして
たどり着く先にある明日が
笑えるようなら それでいい
一人一人に あるそれぞれの明日が
希望に満ちていなくたって
晴れた空と あたたかい陽射しがあれば
それ以上望むものなんかないから
スタートを切るよ 合図なんか待たずに
大好きな歌 口ずさみながら 行こう
計算して割り出した答えになんか
価値はないよ 人生は計算できないから
負けて勝ってその繰り返しで
賭け事みたいに勝率は読めない
今日までの頑張りが報われるような
明日なら それでいい
数えきれないくらい抱えた涙が
僕を強くしたよ 今はそう思うよ
言葉が見つからないときは黙って
手と手をつないで ぬくもりをわけあう
昨日と今日をでつないでいく日々
明日は 死角のようなもので
用心はできるけれど
明日にならなけりゃ 何があるかはわからない
悲しみは人を
曲がり角の向こうで 待っているよ
怖がってばかりじゃ 始まらない
だから開く扉
一人一人に あるそれぞれの明日が
希望に満ちていなくたって
晴れた空と あたたかい陽射しがあれば
それ以上望むものなんかないから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
生きていく ただそれだけのことが
難しいのは なぜなのでしょうか
花が種を残すように
命をつなぐ
人もまた同じ
産声を あげながら
あなたの手を握って
「生まれてきたよ」って
泣きながら 笑うよ
抱きしめたときの
確かな重さが
この腕にある
私と同じ名前と同じ血を持つあなたは 誰?
またひとりこの世界に愛する人が増えた
それは 二番目に出会った愛する我が子
階段を 上ってくように
ゆっくり歳を重ねる
その先にある「死」
いつか別れる 運命を 知りながらも
「愛してる」って何度もささやくのよ
優しさは邪魔かな
いつかあなたが幸せになるその日を
見届けるまでは そばにいるよ
私と同じ 肌と 似たような声を持つあなたは誰?
近くなって また遠ざかって
交わったり絡み合ったり
出会いって 面白いね
運命は 二人を引き合わせる
君にもいつか あらわれるだろう
パパとママみたいに
産声を あげながら
あなたの手を握って
「生まれてきたよ」って
泣きながら 笑うよ
抱きしめたときの
確かな重さが
この腕にある
私と同じ名前と同じ血を持つあなたは 誰?
名前を呼ぶ この声が どんな距離も越えて
あなたを呼んでる
いつだってあなたを
思ってるのは誰?
それはあなたが
一番大切に思う人
おなかを痛めて
生んでくれた人。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日の雨もすっかり上がって
よく晴れた日の朝
虹を探しに ドライブに行こうよ
谷を越えて 丘を越えて
ベーグルを片手にアイスティを飲む
ありふれた会話も魔法みたいに
二人なら 心もはずむメロディ。