ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.100000-100999 > No.100353「cookie」

過去ログ  〜 過去ログ No.100353 の表示 〜


[100353] cookie
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


通り過ぎる今日に
何の躊躇いもなく
サヨナラできない
心構えもないまま
不安な夜を過ごす
そしてあっという間に夜は過ぎ
今日という一日が始まる
そうそして日々は
昨日一昨日と過去になっていく
もう戻らぬ日々の中で年齢を重ねる
どんな誰でも

心の中でクッキーがまた一つ
ぐしゃりと音をたてて粉々になる
それは今日という
何でもないような
大切なような
いつもと変わらない
ただの一日
僕の人生の中のほんの切れ端
それでも貴重な一日
もう泣いても笑っても後戻りできない
僕の一日。

2007/04/16

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -