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[123482] ない者
詩人:カラクワト [投票][編集]

私に向かって犬が吠えた。
うるさい、と怒鳴っても
鳴きやまないから
大声で 腹の底から叫んでしまった

子供らは笑い
相も変わらず犬は吠える

しかし誰が気付いただろうか

私の顔面は
赤く歪み

目には泪
それは白色
白痴のような
虚無の悪あがきだった

2008/03/24

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