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[131216] 痛みの詩
誰かの声が
名も知らぬ声が
自分を蔑んでいる気がして
涙が出てきた
口ずさむ声を
全て掻き消され
湧き上がる慟哭を必死に抑えた
聖なる終わりの日が近いと
誰かが言った
手で雪を払い
白を黒に塗りつぶす
抱きついた鎖を砕いて
歩き出す意味を見出そう
語るべき言葉を探して
答えを求めた空に
幾千夜の空を見て
時を越えて
人は、ただただ
痛みを詠う……
2008/08/31
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