過去ログ
〜 過去ログ No.139230 の表示 〜
[139230] 雨後
夜の祭りは悉く
水溜りの中に履物の底を見せて通り過ぎる
テキヤの声も
水飴の様な唾液を伴う男女の声も
全て向こう側だ
両親にぶら下がって越えて行く子供が
此方を見た
私が見えたか
見えたかもしれない
なぜならば
私は胎児の様に縮こまって居るしか出来ないからだ
祭りの花火は大き過ぎて
大き過ぎて全ては見えない
美しいのだろうな
どれ
も少し水溜りを広げてみるか
2009/02/02
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -