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[156323] 芍薬の花。
詩人:猫の影 [投票][編集]

草いきれが鼻を撫ぜた
何か思い出しかけた

掠れた声が美しい
貴女の面影が風に揺らめく
気のせいかもしれないが

何も知れない
現の世の浮き沈み
それだけなんだろうか

切なくなるのも空々しいので
一応笑ってはみた
楽しい思い出になればいい


か細い指が美しい
貴女の面影が枷に成る可く
木の下には仔猫が寝ているだけだが

かもしれない
誰何の声は遠退いた
それだけだったろう

嗚咽するのも馬鹿馬鹿しいので
一応笑ってはみた
忘れて行ければそれでいい



それがいい…

2010/05/22

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