ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.184000-184999 > No.184024「放物線」

過去ログ  〜 過去ログ No.184024 の表示 〜


[184024] 放物線
詩人:千波 一也 [投票][編集]

ひょい、と
放り投げた缶コーヒー

疲れた顔した
おまえはつかの間
あわてた顔になる

あわてた顔で
キャッチして

細く、
わらう



おまえの横に
しゃがみこむのも
いいけれど

言葉を探して
言葉を選んで

たそがれるのも
いいけれど

そこに
おまえは
見えないからね

わたしの、
わたしのためだけ、の
取りつくろいしか
見えないからね



放り投げる物は
何だっていい

ほどよい距離で
放れる物ならば

おまえに向かう
たやすい線が描けるのなら
何だっていい



2014/02/14

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -