傷は塞がらない血は乾かない眠れない夜がやってくる何かが心にまとわりつくまるで無数の蜘蛛の糸のよう天井からまっすぐに心臓を穿つ大きな杭何度も 何度も 繰り返し深く重く貫かれる胸から喉から指先まで鈍い痛みが拡がりゆくこれは 罰なのだ横たわる体が血潮に沈む声も出せずに 息もできずにやがて闇に消えてゆくまで目覚めればいつもの朝鳥の歌と光の匂い痛みを忘れて また笑うそれでも傷は塞がらない血は乾かない眠れない夜がやってくる
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