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[186124] 千年越しのはじめまして
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえ ただひとつの命が消えたら
もう同じ波は 押し寄せないのです

ねえ もうひとたび 命が押し寄せても
それは同じ命とは呼べないのです

苦し紛れについた嘘のように
千年越しのはじめましてのように

懐かしくも新しい 風が君を運んでゆく

死んでいった時の歌声があるとしたら
それは 胸の中にひびくこの心臓の音さ

さよなら もう出会えない旅から旅へ繰り返すように

夜は朝になり世界に
ただひとつのあなただけの夜明けが来る

その夜明けははじまりでもあり終わりでもあること

忘れないで すれ違う命の不思議

大切な誰かの声が世界中から消えていく
そんな悲しい朝が来ないように願うから

せめて最後は 痛みのない安らかな顔で
誰かが寂しくないように空よ晴れ渡れ

世界よ 平和であれ。

2014/08/23

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