高層ビルの隙間で孤独の寂しさと人恋しさの果てに出会った二人欲望に逆らうことなく悲しく体を重ねた言葉さえ交わすことなく時間は柔らかくすぎて行き互いの名前すら知らないまま向かえた二日目の朝彼女は温かいコーヒーを入れた砂糖の数を尋ね言われた通りに綺麗な星の形をした角砂糖をひとつ沈めたそれはとても優しく溶けて行き二人の時間を静かに止めたほんの一瞬だけの愛の交わりだった二人はまたビルの隙間にそれぞれ消えて行き寂しさを募らせて行った
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