ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.64000-64999 > No.64048「黄昏時のほんの少し前」

過去ログ  〜 過去ログ No.64048 の表示 〜


[64048] 黄昏時のほんの少し前
詩人:橙丸 [投票][編集]

黄昏時の少し前に
ふと遠い空を見ると
不思議な色をしてる時がある
夕日の沈む真っ赤な色じゃない
それは不思議な色
降りかけた夜のとばりと
青空が溶けて混ざったような
薄く緑がかったような
それは本当に美しい
不思議な色
そしてその光を浴びた雲もまた
幻想的な色あいで空に漂っていて
その光景は
まるで
この世のものではない
夢物語のよう

けれど
信号が青に変わったので
周りの車が動きだす
周りの人々が歩きだす
だから
私がその美しい空を見れるのは
ほんの少しの間だけ
いつか
ゆっくり眺めていたいけど

2006/01/23

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -