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[86027] 秘密、鯨勇魚MIX
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

*
白過ぎる漆黒です
眠りへおいで
ほら、
見えなくなるはいつもの現実
眩しくあるので
眠りましょう。

かたち繕う生命の糸で
抱き合っていよう
それが優しくあれば素敵です

少しの隠し事もいらない
半分この、心と身体であるなら
(ねぇ、逢えるよね)
どんな場所だって撹拌されても
(手を繋いでいて)
心はひとつに溶けた水性絵の具で
名前を描いてあげるよ

**
君の先に髪に触れていきながら
含み潤しながら
感覚はそのままで素直だから
(だから、だから、)
涙を流してもいいんだよ
本当にいいんだよ
文字列無しのぬくもりが欲しい
夢ではない夢ではない
覚めないでください。
離さないでください。
苦しくある目覚めに。
(夢、でね、逢えたんだよ)

***
眩しく夏は素敵にあります
光の中で君は影ではなく、
光の中でさらに光る輝きであります。

君までの現実的距離
距離、距離。
(待っていてね。必ずだよ)
距離、距離。
(やくそくげんまん、ね)

夕焼け空がまた夜と話しをしています。
まあるいひとつの林檎飴。

****
孵。

そのさきの会話を
お互いの夢で

君の中の僕
僕の中の君

ひとつになる。
少女は
卵を抱く。

2006/09/19

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