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[86028] 毬藻 菜の花MIX
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

心に栄養価不充分ですから
あたしは水面に苦しんでいる

アクリル球体中には
優しさがあるのですが
あたしが生きる為の酸素は
あなた無しでは流水無きこの場
居て欲しいにかぎるのです。

あなた、一つ確かである言葉を内面に持ち合わせています。

欲しい。あなたの優しさが欲しいよ

ね、あなたと小さなあたし
一緒になってるのはね
浮かんだ時に内包してくれるの。
そのまま、ふたり沈むなら
隠れてしまおうよ。

まあるいね。なでてあげたい。

少しづつ知る。少しづつ取り込んで。
あたしは夢中であれとつぶやき
一線を越えてしまうのです。

心から包まれそうです。
恋愛よりも、きっと良いものだから
ころん、カラカラ、ころころん。

沈み込んだ先には暗く
あなたの悲しみがありました。
知る事で伝えるあたしの為の犠牲
あなたはあたしの為
酸素を得ようとするから
あなただけ苦しんではいけない。
ですから、深層でのふたり
ひとつに、まあるいのです。
ふたりの声が聞こえて、いる。

お互いを触しながら

でも
あなたは怯えてもいる。

2006/09/19

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