詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
浮かんでは食べたい魚もいる
内面に溜まれば溢れては
沈み込んだ中で会話をしよう
まあるい中には
場の空気を読めぬ俺がいる
鯨飲された中に優しさがある
それは、一つ確かである言葉を内面に持ち合わせている。
この世界
確かにたくさんのまあるい毬藻がありますが、その中で俺は浮かんだのです。
ね、アクリル球体に毬藻と小さな魚
一緒になってるのはね
毬藻が浮かんだ時に
魚を食べるんだって。
少しづつね。
浮かび上がっての会話
魚は探っているのだろうか
危険性を感じているのだろうか
少しづつ知る。少しづつ取り込む。
魚は夢中であれと強気であるが
逆に心から包んでは取り込んでしまうのでした。
ころん、カラカラ、ころころん。
沈み込んだ先にはふたり
いるのです。
深層でのふたり
ひとつに、まあるいのです。
卑怯であるか
そうではないか
それは今や問題ではない。
俺は、やは
りおかしいらしい。
落ち込んでいる中
ふたりの声が聞こえて、いる。