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[91072] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

私の後ろで

凧の糸巻きを握る貴方を

日射しの眩しさにかまいもせずに ただ空を見上げ

振り返れなかったのは

照れ臭さだったのかもしれません…

文具店で500円で購入したそれは

大空と公園をつなぎ
バサバサと自由をなびかせていました




現実に貴方の握る糸巻と 私等うわの空の凧との間で

今も過去も

私の迷いは
糸を掴み それをたどり
凧と貴方との間を
行ったり来たりしています

けれど…

後悔は許されません

『自由とは糸の切れた凧ではありません』

この苦しみを無限に謳歌せねば

あの時 糸を断ち切り貴方を残し報いは

癒しきれません

2006/12/10

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