ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.94000-94999 > No.94221「1月1日」

過去ログ  〜 過去ログ No.94221 の表示 〜


[94221] 1月1日
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

1月1日…

君の死んだ日

あの日、たくさんの涙が溢れた

あの日はすごい大雨だった

君は遺影では笑ってたけど
本当はどうなんだろう

死ぬ前から
『死にたい、死にたい』と何度も寝言のように
言っていたけど
本当はどうだったんだろう

それを知ることはもうできない
なぜなら聞ける君はもうこの世にはいないから…

君の痛みや悩み事、受け止めてあげられずにごめんねということしか
できない僕を赦せる言葉もないまま
あの日からもう
十年が経ちます

この町は相変わらずです
アナタの方はどうですか
今も変わらず
死んだことにも気づかずに
『死にたい』を繰り返していますか?

そういえば
今日はアナタの命日
1月1日…
おゃ、雨が降ってきましたね。

2007/01/20

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -