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[94225] 
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


繰り返す過ちは
まるで波のように
何度も何度も
正しい心を押し流して
いつも間違った方向に進んでしまう

僕は得てして
失いたくない愛を浚おうとする
君はそれでも逃げようとはしなかった
だからいつもいつも途中で自らの過ちに気づく

波のように
ザーザーと音を立てながら
君は暖かい家族の元へ帰っていく
僕はただ見送るだけ
満ちては引く
波のように
満ちるのにも限界があるから。

2007/01/20

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