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老女と口紅。の部屋  〜 投稿順表示 〜


[12] 友よ
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人生常に上を向いて歩いている
過去を悔やまず 振り返らず 常に前向きに


そんなお前がこぶしを固めて泣いている…

悲しい事があり 辛い思いをしている
いやな事が続き 苦しい思いもしている

今はもう 笑い飛ばせる元気もないと言う


友よ


同じ夢見て歩いてたから お前の事をほっとけなくて‥
今、俺にはお前が
部屋の片隅で背中を丸めた紙クズに見えるよ…‥

だから

行こう‥



冷たい夜風に流される前に…‥
無言の力に踏付けられる前に…‥


2004/05/17 (Mon)

[13] 夢の中なら
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何一つ見つけられないくせに‥



私は歩く 何も無い乾燥砂漠を‥
果てしなく続く迷宮の中
太陽に遊ばれ 喉の渇きすら忘れ
陽炎の下に満々とたたえるという
命の水を求めて

私は行く 何も無い雪原を‥
歩く音さえかき消され 果てしなく続く静寂の中
寒気に体温を舐めとられ 髪先まで凍る世界で
スターダストに住むという妖精に会いに

私は浮かぶ 何も無い海上を‥
気ままな潮風に流され 穏やかな波に揺られて
孤独感に押し潰されるその前に
辿り着けるのか?極楽鳥が飛び交う楽園の島に



お前に‥
そんなものが本当に必要なのだろうか?
自分の器も知らず‥
お前には見つめるべき物が他にあるはず‥

 ありもしない物ばかりを探し
 手の届かない物ばかりを欲しがり
 行けもしない所へ行きたがる‥


夢を語るには老いすぎて
 夢を得るには若すぎて‥

やがては朽ゆく運命に



(今はもう夢の中‥)

ここで探してみるのも
      悪くはないさ‥



2007/12/04 (Tue)

[14] 明日を思う
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60億人


人生色々‥ 人間交差点ですね
人と人とが出会えば
 その瞬間から別れは付きまとうもの‥

私とて決して例外ではないはず…
来たるものが不幸と言う名の運命なら
それを生きて行く為の心の肥やしになれば
人は強く そして大きくなれるはず
誰もが望まない結末に自分が流されている気がしたら
それはきっと自分を見つめ直すいい機会でしょう

何故 人は生きているのでしょう?
 そしてどこへ向かうのか‥

鳥かごの鳥は生かされているのです
私達 人間も地球という名の鳥かごで
 きっと誰かに生かされているのでしょうね



私達 人類の明日は
今日よりも ずっと、ずっと素敵な一日で

               ありますように…‥



2007/01/13 (Sat)

[15] 満面の笑み
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初夏の風かおる川原で
僕一人 水遊び‥


日座しきらめく土手の上から
満面の笑みで僕を見ている
オジサンが一人…

嫌な予感‥

誘拐‥ 保護?
それとも…

母から別れまだ数日
ススキの影で足がすくむ

僕、どこから来たの?
一人なの?

男は必要以上に興奮し
 辺りを何度も見回した

お母さん、 声にならない声‥
心で叫ぶ‥
届くはずの無い声で母に祈る…
 助けて‥

願い届かず男に手を取られる

そぅ‥

あの日が僕の人生を狂わした
あの出会いさえなければ
私は今頃どこで何をしてたのでしょうね‥

‥今はこの男との生活

自由など、みじんもない

水道の水の音でふと思い出す
遠きに思う故郷の川のせせらぎ…

狭いプラスチックの部屋

あれから三年‥ただ ただ毎日が
   たんたんと過ぎてゆくだけ‥

私の明日に夢や希望など持てやしない‥
あの日あの時の満面の笑みと引き替えになった
私の人生‥

いつの日か 故郷に帰れる日を夢見て
今 ここに生きる私



スッポンの一人言…‥

2007/01/10 (Wed)

[16] 老女と宇宙(そら)
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物が無い時代の女性


幼かったあの頃の私‥

頭の中にはいつも
あまい
あまい
チョコレート

遠い
遠い
昔のよう‥



スペースシャトルに乗って
 G.にも負けず今 無重力‥



時の流れは早すぎて‥



十年は、まばたき一つ‥

百年は、ため息一つ…‥


小窓から
母なる地球を見ている
青き星を見ている


そして老女の目には涙‥


喜びではない過去の悲しみの残像‥
目に焼き付いてはがれない映像‥

老女は哀れむ‥

星の上での
人工爆発
環境汚染
民族紛争‥


地球はこんなに
青いのに‥


老女はなげく

人類が
歩みゆく先の
末路を知る


占い師のごとく…‥



2007/01/10 (Wed)

[17] 六月のあじさい
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しとしと と
雨がふる‥

六月の雨ン中

学校帰り
赤や黒のランドセル

きいろい傘に
きいろい長靴
水溜まりもへっちゃらさ

窓から ながめてる‥


僕にも
あんな頃があったっけ


庭には あじさいの花


こんな日は青紫色がちょっと
  センチな気分にしてくれる

そういえば
別れたあの子が
言ってたよ、

ため息つくと
幸せ一つ
逃げちゃうぞ

って‥



君のいない
僕の部屋

頬づえついて



ため息一つ‥



2007/01/13 (Sat)

[18] 不倫
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夜景の綺麗な
バー・カウンター

カクテルに ジャズ

彼女には酒が入り
心にも体にも隙間が‥

男が言う

愛してるよ‥

女の股間がゆるむ

男の 嘘が ニヤリと笑う

したたかな女の尻が
高級バッグをねだる‥



火遊びは
燃えりゃいいさどこまでも
狂った果実は墜ちるまで

同じ立場の不倫ならまだ幸せ
片方がフリーなら
泣きを見るのは惚れたもん負け
駈け落ちしたならお先は真っ暗‥

一度
不倫で手にした幸せは
また
不倫で失うんだよ


ただ 別れて泣いて
悲劇のヒロイン
気取るなら
思い出は
綺麗に取っておきたいね

ズルズルと
連絡を取り合っている間は
まだまだ恋愛ごっこ

お互い
秘密を持ち合う事を
楽しんでるうちはね…


いっ時の快楽で



家族を失うかもよ‥

2007/01/10 (Wed)

[19] 地蔵さま
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私がこの先行く道は
右ですか?

それとも左ですか‥


ねえ
教えてください
地蔵さま

私は少し
疲れてしまいました

もうすぐ日が暮れる‥

右へ行けば町のふもとへ
左へ行けば森の奥 深く


町と人は、冷たくて‥

機械的な日常
薄っぺらい友情
腹黒い感情
苦悩の果ての 絶望

すがったものに
見離され
愛したものに
裏切られ

夢は都会で失って‥



ねえ
教えてください
地蔵さま



私が
左の道を選んだなら

その後あなたは
私をずっと
抱いていて
くれますか?

あわれむ事なく
さげすむ事なく

私を
抱いて‥


その
優しいお顔で


私を ずっと…‥



2004/12/06 (Mon)

[20] 愛の かたち
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ほら‥

こうして抱き合って
キスをしていると

愛が
かたちに なってゆく‥


彼女の瞳にキス‥


さあ、
目をあけてごらん

僕の愛が
かたちに なってゆくよ


君の
二つの柔らかいとこ
大好きさ

飾らない 笑顔に
気取らない 仕草

大好きさ‥


君だって 好きだろ?


僕の
大きくて 硬いとこ

ほら

よく見て
触ってごらん

そして 感じるんだよ‥

どんどん
大きくなっていくよ

君への想いが‥

ますます
硬くなっていくよ

君を守っていこうとする
その決意が‥



これが僕の
愛の かたちさ

一つになる時 知るんだ

君は
僕の愛の大きさを‥

僕は
君の体の深さを‥



愛の かたちは
変わっていくものさ‥


言葉なんて
足さなくていい‥

ただ こうして

アダムとイヴのように

抱き合っていれば

それだけで‥



それだけで
 いいのさ‥

2007/01/10 (Wed)

[21] 口の渇き 一
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あぁ、

こんな話をする時は
やたらと口が渇く…‥



人類は不死鳥を求めて
歩き始めた

いつの時代も
人々は永遠の命を願い
鼓動の速さで旅をする

伝染病、精神病、
困難な手術に
生命の生み分け‥

一歩、一歩
確実に前へと進む

無理、難題を
克服しながら
そして
今、クローン人間‥

道徳・倫理、
モラルに 秩序‥

議論や討論で
足踏みなどしている
暇など無いはず‥

今まで
費やした膨大な時と金
実験で失われたであろう
多くの命‥

さあ、突き進め
止まる事なく
迷う事なく‥

人類が
永遠の命を手にした時
それら全てが
むくわれる‥

そこからまた新に
ドラマが始まるのさ

人が神となる日も
そう遠くはないはず‥

立ち止まるな

そして
振り返るな‥

永遠の
テーマに向かって



歩き続けるんだ…‥

2007/01/10 (Wed)
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