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老女と口紅。の部屋  〜 投稿順表示 〜


[85] またかよ
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ピンポーン♪



ガチャ‥

やぁ
また来たのかい?

チャランとポラン


だけど
もぅ君達とは

去年の年末に
 お別れした
  はずだろ?



まぁ
あがりなよ

散らかってるけど‥

2009/02/14 (Sat)

[86] 言霊流し
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さぁ

言の葉の供養を
してあげましょう。



生きる事に疲れ、心病める者達の内なる叫びは言の葉となりこの世に詩として生まれ変わる。けれど他人様の目に触れるものは、ほんの僅かばかり。それは読みビトに幸福をもたらす物か、果ては災いを呼び込む物か。いずれにせよ世に安らぎを求める者達は読経の如く読みふける。嘆き産み落とされ、さ迷い、安眠の行く末持たぬ言霊達は人の心に宿りてこそ始めて報われるに違いない。己の生きる道筋を言の葉で見極める人ならば尚更の事、心して読むがいい。そうして体の内に招き入れた言の葉達は心に留め置かれるのも道、さらりと流されるのもまた言の葉の定めなり。年に一度の言霊流しは四月四日の詩人の日。浮かばれぬ詩の数々達を清流の源にそっと流してあげましょう。笹舟にロウソクを灯して感謝の気持ちで送るのです。人目につかぬ駄文詩も、心に染み入るお言葉も両手を合わせたその中で優しく優しく昇華させてあげましょう‥。


心を込めて
 合掌‥(-人-)
  そしてありがとう


ほら、埋もれてた
 僕達のバイブルが

一つ
また一つと



キラキラ輝きながら
 天に召されてゆくよ‥

2009/02/18 (Wed)

[87] 私って‥
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タンポポの髪飾り



おびえてる?

いいの、
誰も見てないし

優しく優しく
 首を折るから‥


貴女の美しさは
 私の為にあるのよ


ついでに
占ってあげる

貴女の恋は叶うのか


好き、きらい
 好き、きらい‥


貴女の事
 嫌いって結果よ


そりゃそうよね

今のあなた
 とても綺麗とは
   言えないもの

        フフフ‥

2009/02/26 (Thu)

[88] 一夜は旅の如く
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一夜は旅の如く



もぅ幾日
過ぎたのだろう

夜明け前には
辿り着けるのか

長い道のりを‥
ようやくここまで‥

荒い息づかいは
誰の為でもなく。

口の渇きは

重ねたことで
潤いを取り戻す。

這うように

ゆっくりとも
その歩みは堅実に

満月の照らす
 一つ山を越え
  また一つと
   山を越えた。

滑り落ちる様に

ゆく先の谷は深くも
緩やかな大地は温かい。

ようやく

土手の草むらを
 掻き分けて
 見つけた道筋。

満ち足りぬ

時を待たずに
 重い岩戸が開かれた時
 枯渇した滝は溢れだす。

旅人は

歓喜を歌い喜びに打たれ
酒を飲み無心に踊り狂う。

向かう所はただ一つ

光りさえ届かぬ
その洞窟のその先へ。

果てしのない道は
 ただいたずらに
 体力だけを奪い取り

どん欲に
 しがみ着くのは
 昇り詰めたこの頂上。

解放された精神は

疲れ果てた肉体と
静かに静かに横たえて。

一度の深呼吸を

白々と明けてゆく
夜と引き換えに

とても深い眠りを

とても深い眠りを手に入れ
安らげる旅人は安堵を枕に


この
一夜の終焉を
 おごそかに
 向かえ入れた。

2009/03/04 (Wed)

[89] 三月の魚
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-三月の魚-

およごうおよごう
かなしいときに
つらいとき

およごうおよごう
すぎにひのきに
ぶたくさに

およごうおよごう
ちりがみマスクに
あおいそら


たちどまってなんか
いられない

むずむずするんだ
おはなばたけが‥

およごうおよごう
さんがつは

とろ〜りたいぷの
めぐすりさして

おめめうるるん
さかなになって

およごうおよごう
ひらおよぎ


あおいおそらを
どこまでも

あおいおそらを
どこまでも

2009/03/11 (Wed)

[90] 共感度七十%
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ビールのツマミには
枝豆ぇ〜 って

 おい

いもっ
いもむし居てるやん

まん中に‥

キモッ!無理!!

てか、アタリ?



も〜 いらん
 も〜 喰えん



つー ことわぁ

この
ブロッコリー
 さんの中にもぉ〜

きっと誰かが
 きっと誰かが



寝んネしてるに
   ちがいない‥汗。

2009/03/15 (Sun)

[91] -OUTCIDER-
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無差別に配信する
組み込まれたメッセージ



詠み取りながら
少しづつ歩み寄る

共鳴、
それとも
反発の為?

引かれ合う必然は
時を喰らうプロセス

絡み合う赤い意図は
少しだけほぐれた。


吐き捨てる感情は
クールにチ密で

危険な思想は

いつだって
何食わぬ顔‥

警告文は

己を見つめる為に
枚数を重ねる。



くるくる回る和の中で

しゃがんで泣く子は
誰だろな

背中を押されて一歩前

赤いジュータンの向こう側
壇上で恥をかかぬ様に

半べそ
かきながらも

腰に手をあて
Outサイダーを
一気に飲み干す‥


強くなれた瞬間


おさげ髪が
リーゼントへ

マイクは
マイ.マイクを


壇上へと
駆け上がれば

歓声と拍手の光景


同時に

五万人の観衆は
カボチャへと
姿を変える

さぁ


君にしか
歌えない詩を



力強く
 精一杯に‥。

2009/03/16 (Mon)

[92] みよちゃん
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-みよちゃん-

はじめはね
きにもとめない子

おなじクラスの
みよちゃん

テストのひ

ひとことふたこと
交わしたんだ

肩をならべてさ

ノートを
みせてもらったよ

いいにおいがしてね

くちもとなんて
かわゆくて

でも
くちがわるいんだ‥

えんぴつをよこに
鼻と口ではさんでさ

むじゃきな君は



きっと
すなおな子だね

2009/03/15 (Sun)

[94] みよちゃんU
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時は今

三月下旬の
 風が吹く

校庭で
揺れたのは

みよちゃんの髪
あかね色。


巡る日差し

四月の桜へと
惜しみなく注がれて

君が手にとる蕾は
浅い眠りと旅の途中。



あの時

僕は確かに
 眺めてた

君だけを‥



時は今

三月下旬の
 風が吹く

校舎の中で
 揺れたのは

僕のとても
 柔らかい所。


君へと

堕ちてゆく事は
 たやすい事と
  感じたから

君が眩しくて。


けれど僕を
取り巻くのは

恐れと不安と‥。


早過ぎる恋心だから
逃げ去るように

僕はかるく
目を細め

ゆっくりと

君を照りつける
太陽へ

視線を移したんだ。



互いが傷つく
その前に‥

2009/09/16 (Wed)

[95] みよちゃんV
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越したんだね

春を待たずに
 隣り街へと‥

知らなかったよ
 週末だったしね


夢を追い掛ける為かい?

音楽が好きだったよね

ギター一つと
異国での暮らしを夢見て


掴める夢さ

君なら
 きっと‥


これからは
 君の空 僕の空、

流れは互いに違うけど

その先に
 希望があるのなら

歩もうか
その道を信じて‥




振り返れば
 ほんの僅かな
   二人の時間

ありがとう‥

必ずまた
どこかで会えるさ

その日を
 楽しみに

借りたままのノートを
  返す為にも‥ ね



さよなら、

今日の風は
いい匂いがするよ‥

2009/07/31 (Fri)
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