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ジャガーの部屋  〜 新着順表示 〜


[364] 
詩人:ジャガー [投票][編集]


打ち砕かれた事も無い

組み立てられてから

傷ひとつついた事もないような

そんなプライドに価値は無い




ぶちのめされて強くなれ


何度でも何度でも造り直せ


叩き付けられて

軟らかくなるでもなく

痛みに耐えろ

そして打ち勝っていけ



硬く

重く

鋭く

美しく

日本刀のように

何にも揺るがない

精神を築き上げろ











あとあれだ。

もし造り上げても

普段はサヤに

しまっておけ




 

2011/06/01 (Wed)

[363] 夕空
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気ままなふたりの

青い夢も

もう夕暮れ

後ろふり返れば

もどかしい足跡



楽しかった青空も

痛む程熱い情熱も

海がすべてを

消し去ってくれる


まるで何も

無かったみたいに

歩いて行けるから





だって



夕日が赤く染めた空

誰もが皆 背を向けて

はしゃいだ時を

忘れたみたいに

帰ってゆくでしょう




 

2011/06/03 (Fri)

[362] 夏影
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そして巡り

ゆっくり風が吹く


通り過ぎる雲の下

揺れる草に紛れて

その視線は誰を想う



暑さを振りほどくように

髪を掻き分ける仕草で

夢へ潜り出して

いつかへ戻り始める



永い夢のように

瞳を閉じる


想い出は

時を止めるだけ








息を


吐いた後


ゆっくり


青空へ

吸い込まれてゆく




 

2011/05/31 (Tue)

[361] 名残
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きっとそのままでいい

誰の声にも耳を貸さないで


ひっそり暗闇にたたずんで

眼を閉じて

眠ってしまえばいい




もう何度目の季節?

相変わらず

雨音が鬱陶しい


緑色の記憶開けば

カーテンが風でめくれる

月などもう見えないさ

僕らは光を拒んでた





ただ大きく

呼吸をするだけで

僅かに時は止まる



残っているんだね

あの日々の温もりが



僕はそっと眼を閉じた







 

2011/05/14 (Sat)

[360] 静寂と夜
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君の声は聞こえない



不気味なくらいの

暗闇

静寂

永い夜




月がどれだけ輝いていようと

そんな事には興味が無い



耳障りな空気の音



どれだけ耳をすましても

君の声は聞こえない



風が吹き

ざわめく草の音



どれだけ耳をすましても

聞こえない






この場所を去ろう



僕には

音楽が必要だ




 

2011/05/04 (Wed)

[359] たった二文字
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自分を大雑把に

言葉にしてみたら

「普通」ってたったの
二文字で終わりました


ここにたどり着いてみて

一段落区切ってみれば

今までなんて呆気ない

幕切れなんだろうか



残った物など

殆ど何も無い

加えてお金も

彼女もいない




自分を大雑把に

言葉にしてみたら

「馬鹿」ってたったの
二文字で終わりました


学歴なんか無いし

勉学に限った事じゃなくても

行動も苦悩も

見た目も馬鹿だもんな



妙な優しさなんか一切無くして

皆がはっきり我が儘になった方が

悩み事なんか

無くなったりしてなぁ


そんな事は無いか

いや今が今のままで

結局一番かもよ




自分を大雑把に

言葉にしてみたら

「自分」ってたったの
二文字で終わりました



深く考える

理由なんて何処にも無い

とにかく僕はこれからも

自分のこの足で歩いていこう




 

2011/04/23 (Sat)

[358] 都合
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カーレースをしたなら

上等な車を用意すればいい

多数決なんかもっと酷い

ただ数の多い奴等の勝ち



誰にあやかったのか

響きだけは立派で

偽善に塗れてる

言葉ばかりが溢れてる



訳のわからない風潮だな

周りの空気ばっかり

妙に読めるようになって

そんな奴等に周りは言う

「大人」だなんて




正直言うと僕はTVを

あんまり好きにはなれない


親を亡くした被災者に

インタビュアーが話し掛ける

それを見てみんなで泣くなんて

どうかしてる




世の中に馴染めないでいる

いわゆる社会不適合者達へ

僕はあなた方を

決して変だとは思わない



なんだかおかしいよな

奇妙だとは思わないか


いつか化けの皮が

剥がれるといいな

いつか化けの皮

剥がしてみたいな

アイツらいつまで

着飾ってるつもりだよ


開けてみりゃ

一体どんな都合が

隠れてるのかな


 

2011/04/23 (Sat)

[357] ピーマンに肉詰め
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最初見かけた時から

実は気にかけていたよ

そんな優しい顔

この辺りじゃ見なかったし


話し掛けた頃は

身の回りの事もあって

ためらいと罪悪感で

いっぱいだったさ


それでも今考えてみりゃ

呑気なものだったかもなぁ

ゲームにテレビ

ギターと歌も鳴る



君はやっぱり

哀しみを背負っていた

話した時から

なんかそんな気がしてた


優しさなんて

見掛け倒しが殆どさ

気の利いた言葉

そんなのは言えなかった



伝えたかったけど

仕方が無かったんだよ

あの頃の僕は

身の回りの事もあって


好きだって言えなかったよ

ホントに好きだったんだよ

今日はピーマンと

挽き肉を買ってこよう




楽しければ

人生全て良しなんて

軽々しく君の前で言えない


人はやっぱり

傷つき合うし

痛みも知らない奴に

愛など語らせないさ



偶然じゃない

合わせたんでもない

俺も同じ好物さ



伝えたかったけど

仕方が無かったんだよ

あの頃の僕は

身の回りの事もあって


好きだって言えなかったよ

本当に好きだったんだよ

今日はピーマンと

挽き肉を買ってこよう


今どうしてますか

楽しく生きてますか

いつか見掛けた時は

また声掛けてもいいですか



 

2011/04/23 (Sat)

[356] 蝙蝠の歌
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晴れた空が嫌いだと

お前は言ってたね

青く大きく

暖かい空が




形など必要無いと

言ってたね

妙に冷めた口調で


俺にはお前が望む未来が

全くわからずにいたよ

世の中に抗うでも無く

従うでも無かったお前




なあ

聞かせておくれよ

皮肉に塗れて

それでも誰よりも純粋な

お前のことばを



お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

金色長髪ドクロ指輪の

ロック歌手の歌だったね






いつも着てた赤い服が

青と溶けて深く

やがて夜に飲まれてゆく




なあ

聞かせておくれよ

悲しみに塗れて

それでも誰よりも優しい

お前のことばを




お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

金色長髪ドクロ指輪の

ロック歌手の歌だったね



お前がいつも口ずさんでた

あのメロディ

少し哀しげな眼でお前は

遠い空を睨んでいた



晴れた空が嫌いだと

お前は言ってたね

青く大きく

暖かい空が


 

2011/04/19 (Tue)

[355] 201号
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あの人込みの街の

暮らした薄暗い部屋

社会に飛び込んで

不安定でも激しく



掻き鳴らすだけのギターと

叫びたい程の情熱

すがりつくリズムの音が

オレンジライトと響いた



あの煙草の煙で汚れた壁には

孤独や夢や

疑問や苛立ちが

こびりついていた


雨音がよく響く程

なあ 俺たちは

確かに刻んだよな

いくら下手くそでも

本物の情熱を




ギタギタになって

もがき苦しんでも

笑っていれば

なんとかなったよな


なあチェリー

ようチェリー

激しいお前の音が

身体中に響いてる




確かに刻んだよな

いくら下手くそでも

強くて貧乏で激しい

本物の情熱を




 

2011/03/27 (Sun)
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