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カナリアの部屋  〜 投稿順表示 〜


[104] 微笑華
詩人:カナリア [投票][編集]

窓辺に固まる猫みたいに
暗闇に怯えていたのは
いつかの君…
臆病な自分を責めていたの?
その窓開く時がきたとしたら
歩き出したその先は
まだ見ぬ世界が待っているから

空が広がり 道は続き 花が咲き乱れるこの美しい世界に涙溢れそう
気付けば日だまり 君の優しさ 触れた瞬間笑顔溢れた

その窓開く時は来るから
君は恐がらずに前へでて?まだ見ぬ世界が待っているから

飛べない空はないよ
道に終わりはない
歌わない花はないから…

死に向かい生まれ落ちた
私達は
最後は笑顔で手を振れるから…

2006/04/15 (Sat)

[105] 13分間
詩人:カナリア [投票][編集]

生きることに意味をもたないならば
…生きている意味はないよ

例えば
たった13分間
たった13分間だけでも
この世に生まれ落ちた君はどれほどの生きる意味を
抱えていたの?

ねぇ?生きることに意味はあるよ
産まれてきた事に
意味はあるよ…
君にも
私にも
あなたにも…

2006/04/25 (Tue)

[106] ジュピター
詩人:カナリア [投票][編集]

全ての源は
愛だと確信した

その夜(ヨ)の月は
三日月で
海は引き潮を向かえていた
全ての源は
愛だと確信した

その夜(ヨ)の私は
紅い血を流していた

2006/04/25 (Tue)

[107] タバンコの街で男と女
詩人:カナリア [投票][編集]

愛とは何かと語る
形あるものが愛だとすれば

私は要らないと
黒のゴスペルを深く冠ろう

愛とは何かと語る
求めるものが愛だとしたら

私は醜いと
シージョの纏いをきつく縛ろう

愛とは何かと語る
そのシュルエットに…
命さえも賭ける事ができたなら

それこそが愛だと
今宵唄おう

2006/05/03 (Wed)

[108] とっても不自由
詩人:カナリア [投票][編集]

私は野良
孤独を愛するの

だけど…ねぇ?
孤独と強さは…一緒じゃないの?

格好いいなんて思って
巻いた毛皮のマフラーだって…
あの子に締め付けられた首輪と
どれだけの違いを持つと言うの?

私は野良
自由を愛するわ

だけど…ねぇ?
貴方に甘えられない私は

…とっても不自由

2006/06/20 (Tue)

[109] 聖者の笑進
詩人:カナリア [投票][編集]

夢から目覚めた時
『夢で良かった』と安心する事がある

夢から目覚めた時
『もう一度夢の続きを見たい』と願った事がある

ある聖者は言った
“人は死に眠り就いた時『あぁ…全て夢だったのだ』と気付く”と…

2006/06/20 (Tue)

[110] 歳月
詩人:カナリア [投票][編集]

人は老いてゆく者
人は忘れゆく者

人は生まれ落ちた瞬間から死に向かい生きる者

人生で諦めたモノはいくつあったでしょう
人生で諦めたモノはどれだけの価値があったでしょう

もう一度掴みたいと夢見た世界
その手引き戻すのは…
老いた事が理由ですか?
それとも…忘れてしまったのですか?


死に向かい
明日を生きる

願わくば…
最期は笑って眠りたい

2006/06/23 (Fri)

[111] 朝食
詩人:カナリア [投票][編集]

目玉焼は半熟が好きだって…

ねえ
知ってたの?


こんな共通点が堪らなく愛しい

とろり半熟の魔法

2006/06/23 (Fri)

[112] Fry
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翼を持たない人間が

飛ぶ姿…





見たい?


見たい?




見せてあげるよ

目に焼き付けてあげる

私は飛べるよ

だって自分の力
信じているから

2006/06/25 (Sun)

[113] 舞う…月下の町工場
詩人:カナリア [投票][編集]

そこは町工場
油作りのとある少女

その顔は幼さ残り
その表情は愁いも帯びる

とある少女
爪は割れ
ブロンズの髪はなびく事を知らない
それも総て僅かな銅貨を稼ぐ為

とある少女
とある月夜の晩
何処からともなく聞こえ出した哀愁のメロディ
ギターの掠れた音が囃し立てる

“さぁ踊るがいい”

開放された少女の腕は
薔薇の花を象る
美しき姿
汚れたスカートを掃う仕種は
まるで事を済ませた
娼婦のようで
見る者総てを魅了する

その指先
拾い集めるは星の金貨

満月に照らされて
少女は女へと
姿を変えた…

2006/06/25 (Sun)
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